リレーコラムについて

代理店コピーライターとフリーの違い

佐藤由紀夫

一回だけコピーの話を書きます。

同じ部に芳谷さんがいます。
いまいっしょに仕事をしていて、
こないだプレゼン帰りに皆でビールのんだのですが、
とても興味深い話をしてくれました。

おれは人が書いたコピーに手を入れられない。
おれのコピーになっちゃうから。
おれはそうやって育てられた。
だから、
「おまえのコピーやから、お前が考えろ」は、
一見冷たく見えるが、
最大級の敬意である。

けっこう呑んでいたのですが、
いっしゅんキューンとあたまが。

これはどっちがいい悪いではなく、
代理店のコピーライターって、
まぎゃくです。

よく言えば、
かたや、いろんな人に突っ込まれ、いじられ、なおされて、
岩石みたいな強靭なコピーになってゆく。

かたや、はかなく、もろいかもしれないけれど、
純粋にひとりの人間が完成させた、
刃物みたいに鋭利なコピーになってゆく。

この二つ、行き着くさきは一点ですがね。

さて、代理店におるわたくしは、どんな態度をとるべきでしょうか?

「尊敬できる人にだけ、みせなさい。」

こずるいぞ、おれ。
でも、どんまい、おれ。

さとう

NO
年月日
名前
5857 2025.02.07 大塚久雄 もひとつ突然だが、
5856 2025.02.06 大塚久雄 とはいえ突然だが、
5855 2025.02.05 大塚久雄 これこそ突然だが、
5854 2025.02.04 大塚久雄 これまた突然だが、
5853 2025.02.03 大塚久雄 突然だが、
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