リレーコラムについて

初体験4。

西村麻里

さて、波瀾万丈な海外放浪を終えて
やんごとなき理由により、
私はふるさと熊本へ戻りました。
ちなみに、なぜかカナダやシアトルで働いたお金が
かなり貯まり、お金持ちになって帰ってきたのでした。

☆カナダでコリアンのおじさんにプロポーズされた話(72歳)
☆カナダのカラスの襲われて血まみれになった話
☆グレイハンドのバスでメキシコにいき、誘拐されそうになった話
☆モンタナでフライフィッシング中に溺れて死ぬ目にあった話
☆メキシコで迷子になった恐ろしい話
☆なぜかカナダでもママチャリ新聞配達してた話
☆カナダの永住権をちらつかせたマフィアの話
などなど、まだまだ海外ネタはつきないのですが、それは今度
お話するとして(今度っていつ?)

今日は、
初広告仕事についてかたります。
ふー。なんとか、仕事ネタにたどり着きました。
かなりかいつまんでます。

えっと、まず、とにかく美術系の仕事をするしかなかった
私は、なんと作品(つっても日本画や、デッサンです)を抱えて
代理店めぐりをしました。
ふろしきに大きなパネルを背負って
一社一社アポなし訪問というなんとありえない売り込み。
もちろん、出入り禁止的に追い返されたり、
なだめられたり、来るとこが違うと言われたり、
いろいろありましたがひとつだけ変な代理店が。
今は亡き熊日アドセンター。

デザイナーになりたい?コピーライターになりたい?

開口一番、面接で聞かれました。
いちお、一瞬悩んだのですが、デザイナーとこたえときました。

ある程度、デザインできるんだよね?
と聞かれたので。

ハイ、と嘘をついときました。(すみません山口部長)。
すると翌日からデザイナーとして勤務。
なんとゆるい代理店!
だからなくなったのか、あ、すみません。

私のいちお、最初の上司?になったのは
ノブオ・アラキ。(現在56歳)

俺はなあ、宣伝の宣に男と書いて宣男なんだ!
広告するために生まれてきたんだ!と、酔うとそういいながら
まわりを説教しまくり、泣かせ、靴下を脱ぎ、最後はどこかで眠ってしまう
という危険なニオイ(田舎の危険です)がする上司です。

忘れもしません。彼から初めて頼まれたのは・・
まだMacもそこそこしかない時代です。版下っつーものが。

これ、トンボかいといてね。

はい!
トンボ・・大学でも習わなかったような。
私は大きな勘違いをしました。
そう、ノブオ・アラーキが、トンボの絵を描いてくれ、と言ったと
勘違いしたのです。
トンボっつーのは、わかります?
ちょっと説明できませんがあのすみっこにある線です(でいいのか?)。
↑知りたい人は近くのデザイナーにきいてください

とにかく私は本屋に走っていきました。
トンボの図鑑を買いました。
横向きのトンボか。俯瞰でみたトンボか、はたまた裏側?
マジックで?水彩で?

恐る恐るノブオに聞きました。

あのお、トンボって、横向きですか?
オニヤンマとか赤とんぼとかいろいろありますよね・・・
どの種類ですか?

・・・・。
よく首にならなかったもんです。
とにもかくにもそのトンボからはじまり、私はなんとかかんとか
育っていきました。デザイナーとして。
ゆるゆると過ごし、一応彼氏もいて、熊本ナイズされた日々。
結婚すると思ってばかりいた彼から告げられた突然の別れ。

失恋をチャンスに自分を磨こう!
ありがちな前向き論で、私は福岡の広告学校とやらに通いはじめました。
門田陽さん&植原政信さんクラス。
コピ-の課題が何しろたのしくてたのしくて。
さらに、大賞ほかいくつか賞を総ナメして、
私は調子に乗ってました。
賞のことは新聞の記事になったのですが、愕然としました。

実は熊本から福岡まで、ママチャリで講義に通っていたので、
(11時間なので、朝4時に走れば、講義の3時には間に合います)
記事になっていたのは、「ママチャリで半年通った女」。
そんな記事より、大賞のコピーを掲載してくれよ!です。
でも天野さんも、大絶賛でした、ママチャリの話に。
ま、そんなこんなで一瞬脚光を浴びたのですが、
門田さんに

お前がデザインすると、コピーライターが可哀想なんだよ!
さっさとデザイナーやめてコピーに転身しろっ

と言われたのが大きいきっかけだったかも。
※本人は覚えてないそうです。

で、転がるように私はなぜか元アドセンター
手島裕司氏の部下になり、福岡へ出ました。

キミには才能はない。

と手島っち元上司に、酔って断言された瞬間から、
私はやっと本気を出して
コピーライター道を歩み始めたのでした。

あ、ちなみに今でもやります。
ママチャリ帰省。
11時間って、案外、近いっすよ。
夕方4時に出れば、明け方にはつきますから。
コヨーテみたいのが泣いてなかなか情緒深い。
でも、8時間まで走ったところで、ごうごう涙が出るのです。
悲しくもないのに。
これって、たぶん、私的には魂の涙だと思ってます。
ママチャリ・ハイってんですかね。
どうです?興味あったらご一緒に。

すったもんだあって今のマリ・ニシムラまでやっとたどりつきました。
フリーになってジャスト二年。
東京のお仕事も増えてきました。
でも、なぜか、東京では悪魔扱いされてます。
あ、予知夢とか見るんですよ。地震とかね。
とか、カラスが肩にとまるとか。
春先と秋口は危険です。
カラスが肩を攻撃してきて、頭をコツコツされますから。
ああ、また長くなってきた。

今回一応、まじめな仕事の話になったでしょうか。なってないですね。
でも、仕方ないです。
文句がある皆様は、どうぞこちらまで。
ノブオ・荒木の説教をされたい方も、どうぞ、どうぞ。

maripiko@jcom.home.ne.jp

ではまた明日、赤裸裸な西村麻里のリアルな現実の日々を書きますね。
・・・生きていたら、の話です。

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