リレーコラムについて

妄想について

中山佐知子

「我々はどこから来たのか、我々は何ものか、我々はどこへ行くのか」
この問いかけはゴーギャンの絵のタイトルだが
これに対する答を考えることは究極の妄想のひとつだ。

その答のひとつとして、「宇宙、宇宙の生命体、宇宙へ還る」
というものがあるが
これは、地球上の真の生物はDNAだけであり
DNAに支配されているあらゆる生命体は
DNAの容れ物に過ぎないという説にもとづいていると
考えられる。

DNAはある日宇宙からやってきて
書き込まれた設計図通りに自らの容器をつくった。
そして、その容器を使って再び宇宙へ還るのが目的だそうだ。
なんだか壮大な計画であるが、残念なことに
数十億年かかっても我々DNAの容器は
まだ太陽系から出られないでいる。

そもそも宇宙のどこかへ帰りたいならば
はじめから来なければいいものを
なにが目的でわざわざやってきたのかもわからないし、
あっ、そうそう一本螺旋のRNAは
DNAの仲間に入れていいのかどうかもよく知らない。
たぶん入れていいんだと思うけど。

もしかしたら、いままでに何度も繰り返された地球生命の大絶滅はDNAの陰謀で
生物による環境破壊を引き起こして
否応なく新しい星をさがして旅立つように仕組んでいるのかもしれない。
自分らの容器がなかなか宇宙へ飛び出さないのでDNAが焦れているのか?

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