リレーコラムについて

20→60

正樂地咲

櫻井さんおつかれさまでした。

ここからは正樂地が大阪中央区をキーステーションにお届けいたします。

もう秋やね。秋といえば、紅葉…サンマ…結局ネルシャツちゃう?

 

本日のトークテーマは「20→60」です。

 

私はラジオCMをつくるのが好きで、特に60秒をつくるのが好きなのですが、

その時に使う脳みそは、20秒とはちょっとちがいます。

 

20秒は1発芸や4コマ漫画を考えるのに近いイメージ。

ひと言、ふた言でどう成立させるのかが勝負。

 

60秒はもうちょっと色々やりようがあり、

インタビューもの、物語的なもの、小ネタ段積み…など。

中でも私は、詩みたいな60秒が好きです。

 

初めて60秒原稿を書くとなった時は、尺の使い方がわからなくて、

20秒の脳で書いたものを無理やり60秒に。

それはただ、切れ味の悪い20秒になっただけでした。

 

そこから、60秒を自分なりに色々トライした結果、詩を書くイメージで

原稿を書くと、気持ちのいい60秒になることがわかりました。

 

詩なのでゆっくり読みたいから、通常なら50秒強で読める原稿にしておいて、

直接的な商品説明をなるべく減らすために、全体のテーマや設定を、

うんと商品に近づけておく。そいつが私のやり方です。

商品が商業施設なら、そこを舞台にした詩を書く。みたいなこと。

 

そして詩を書く時は、その詩のイメージに近い1曲や、イメージに近い映画の1シーンを

思い浮かべて、そこに出てくる人物を自分の詩の主人公にしてしまう遊びもしています。

 

くるりの「東京」の主人公が、やがて友だちができて一緒に料理したらどんな感じかな。

映画「花とアリス」のアリスと父親のデートシーンの舞台が、とある商業施設だったら

どんな感じかな。みたいなことです。

 

ラジオ聴いていて、番組とCMがバラバラなのが気になって、この詩的な感じなら、

割にどんな番組にも馴染んでくれそう…みたいなことも思っています。

 

私はどうも本筋とは違う枝葉をおもしろがる傾向にあるので、

枝葉だらけのラジオという存在が好きで、そこで流れるCMも枝葉だらけの

詩みたいな60秒が好きなんだなぁと。

掴みどころないのがいいな。そんなことも思っています。

 

今日の枝葉写真:KFCはきゅうりと食べるとちょうどいい

正樂地咲の過去のコラム一覧

5596 2023.10.01 3600→
5595 2023.09.29 360→3600(後半)
5594 2023.09.29 360→3600
5593 2023.09.27 60→360
5592 2023.09.26 20→60
NO
年月日
名前
5797 2024.11.12 石橋枝里子 寝起きの叫び
5796 2024.11.08 御倉直文 茶道の稽古を少々、ほんとに少々やってます。
5795 2024.11.07 御倉直文 文章を書くことと、泳ぐこと。
5794 2024.11.06 御倉直文 コピーも短歌も、リズムがよいと心地よい。
5793 2024.11.05 御倉直文 コピーと短歌は似ているか?違うか?
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