リレーコラムについて

1989 上

神谷幸之助

その年。僕は「旭通信社」に入社することになっていた。

旭通信社と第一企画が合併しADKが発足する10年前。
TCC新人賞をいただいた年。
1989年。

「アサツーに来ないか」
TCC新人賞の歓迎会で 幹事だった渡辺博信さんに誘われた。
渡辺さんは当時「旭通信社」の制作局長。
そしてかつて通っていた宣伝会議コピーライター養成講座専門コースの渡辺博信・竹内好美クラスの師だった。

なぜこのクラスを選んだかといえば、コピーの職人的なクラスではなく
クリエーターをつくろうというムードを感じたから。
竹内好美さんは、隙がなくクレバーだったし
渡辺さんも著名なライターだったこともさることながら、
あるヒット広告のCDだったからだ。

それはイエロー・マジック・オーケストラ/YMOの広告。
CD/渡辺博信 AD/原耕一 コピーライター/梅本洋一 ※1
サン・アドやライト・パブリシティを頂点とするプロダクションの時代にあって
この代理店チームのデビューは斬新だった。
電博は自分には無縁な会社という(でかすぎて気後れ的)気持ちもあって
(てか、当時電通クリエーティブはダサかった)
先進的でぜい肉のない(言い過ぎか)旭通信社に憧憬の念を抱いていたこともある。

YMOの広告は憧れのシンボルで
そのCD渡辺博信からの誘いは、望むところ。
よだれが出ないわけがない。断るわけがない。

しかし。。。

続きはCMの後で♪

http://hikaru-machi.jugem.jp/?page=1&cid=1

 

※1:渡辺さんと原さんは第一通信社から、梅本さんはスタンダード通信社からそれぞれ旭通信社に移籍した。通信社の時代があったんだよね。

※2:村井邦彦さんは「翼をください」などの偉大な作曲家。荒井由実さんを発掘したことも凄いが、アルファレコードを作ったことが最大の功績だろう。しかし異常な広告費がアルファを傾けた一つの要因とされている。2019グラミー賞に輝いたヒロ・ムライさんの父。

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NO
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