リレーコラムについて

京都メトロにてAM2:00

松村祐治

一回目、二回目と書きまして
「なんか嘘っぽい」「CMの字コンテっぽい」とかの指摘をいただきました。
すみません。
が、しかしノン・メルシー。
実に、実話でございます。
今回もいままで以上に、ザ・実話。

僕はTCC会員のコピーライターでありますが、
同時にJASRAC会員のミュージシャンでもあります。
過去に国内・海外のレコード会社から作品も発表させていただいたり、
ライブをしたり、DJしたり。
今日は数年前DJした折のお話をさせていただきます。
鼻についたら、スミマセン。

京都のメトロというクラブは誰が何と言おうと日本で一番のクラブなんですが
そこで以前、「ourhourkick!」と銘打ったイベントをやってました。
それは僕や友達が飲んだくれて好きなレコードをかけるという激ユルイベントで
その日もフロアはスカスカの平日の夜でした。
でもちょっとその日に意味があったとすると、
それは、セックス・ピストルズの再結成ライブが大阪であった日ということです。
僕は武道館での公演に行ったのですが、それは彼らの公言通り、「金」の為だけの再結成ライブ、伝説の微塵も感じさせない、むしろブチ壊すひどいもので、ゆえに最高でした。

ので僕と友達のDJF君は「今日は大阪でピストルズのライブでーす。ではこの曲」
とPILのSWANLAKEだのピストルズのEMIだのかけてウイスキーを飲んでました。
散々酔っぱらって、バーカウンターで店長のHさんと、
いかにピストルズがパンク的に、ポップアート的に、デザイン的に最高かを
熱く語りあってたその瞬間、僕らの横で、アイルランドなまりの英語で
ビールを注文する男がいました。
振り返って、卒倒しそうでした。
そうです。
その男は、ジョン・ライドン、またの名をジョニー・ロットンでした。
セックス・ピストルズのシンガー、僕らのヒーローです。

マネージャーも誰も同行せず、ひとりで大好きと公言してた京都に遊びに
来ていたのでした。
メトロ全体が凍り付きました!
パンクの創始者なんで。
ポップミュージックのアナーキストなんで。
先日来日したミックジャガーなんてクソなんで。
キースとか悪いけど、ダサいんで。
ついでに言うと「ストーンズが俺のすべてなんだよ」とかバーボン片手に言う
うすらロックファンの広告クリエーターとかは酸っぱいんで。

そしてしばらくして、彼はサイン攻めに会ってました。
でも意外といい人でスマイリーにサインに応じてました。

ってのが3回目の話。
では。バイナラ。

NO
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