リレーコラムについて

ナイスな2人

玉川健司

10年以上も寝たきりで
入院しつづけていた祖母がいました。
脳の血管が詰まっていて、
何も話せなくなってました。
彼女には重い意識障害がありました。
毎年、危ないと言われつづけてました。

病院に入りっぱなしだった
祖母のところへは、
祖父がよく見舞いに行ってました。
カレも高齢でしたから、
自分が入院しちゃってるときもありました。
そんなときは病院を脱走し、
オンボロ自転車をこいで会いに行っていました。
今ドキの年寄りにしては、ナイスカップル。
看護士さんには、
かなり怒られていたようですが。

そんなふうにオチャメでマメだった
祖父が去年、祖母より先に他界しました。
91歳、大往生でした。

そして、その四十九日を待たずして
こんどは祖母の方が亡くなりました。
意識もなく毎年危ないと
言われつづけながら、
医者の予想を10年以上も
はるかに裏切る快挙をうちたてました。

なにも言わず、反応もせず、
ひたすら祖父が逝くのを
がんばって待ってたのでしょうか。
そんなふうに考えさせるくらい
ばあちゃんは、
あまりにもタイミングが良すぎました。

こうして、すぐ祖母が亡くなったので、
祖父は自分の四十九日が終わっても、
お墓には入れませんでした。
こういう場合、祖母の四十九日後
いっしょにお墓に入るのが
キマリになるそうです。

最期までナイスな2人。

祖母の四十九日が終わるまで、
こんどは祖父が待つ番でした。

1週間ありがとうございました。

来週のコラムは
今年、見事にTCC審査員長賞を受賞された
弊社の占部邦枝さんです。
それでは占部さん宜しくお願いします。

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