リレーコラムについて

はじめまして、「笹島」です。

笹島真祐子

「大広のホープ」というスーパーキャッチフレーズがついている西脇さんから引き継いでしまいました。
誰か、読んでくれるのかなぁ・・・。
ほそぼそ続けてみますので、一週間、どうぞ、よろしくお願いします。

「笹」という字は国字であると、漢字ハカセの西脇さんが教えてくださいました。
で、「笹島」となると、苗字でございます。
みなさんはこれまで、「笹島」という苗字に出会ったことがありますでしょうか。
ありきたりの苗字に思えて、私が生まれ育った横浜では、これがけっこう少ない。
幼稚園でも、小学校でも、中学校でも、全校生徒に「笹島」は私ひとり。
卒業生名簿にやっとひとり見つけたと思ったら、私の兄だったり・・・。
いったい「笹島」の仲間はどこにいるのか知りたくて、暇にまかせて調べたことがあります。
あー、ほんと時間があったものだなぁ、あの頃は。
役所へ行ったり、爺さんが遺した書き物をひっくり返してみてみたり。
けっこう時間がつぶせる作業かと思いきや、意外とあっさり判明したものです。
うちの「笹島」の場合、福井県大野市が発祥(じゃないか)だとか。
そんな、中2の夏休み。部活をさぼって家でゴロゴロと甲子園中継を見ていると、
「3番、バッター、笹島くん」のアナウンスが。
風呂場にこもって洗濯をしていた母もあわてて飛び出してきて、
「今、笹島くんって言ってたわよねっ!」と、大興奮。
行動力抜群の母はその高校に電話をし、後日、その笹島くんと話をさせていただきました。(その日は、甲子園に出てるんですから不在でした。当たり前ですが。)
その高校は、福井県にある工業高校で(名前は忘れてしまいました)、笹島くんが言うには、自分の家のまわりには「笹島」がけっこういる、とのこと。
母からその話を聞いた父は、さらに、さらに、大興奮。
翌週、父は夏休みをとり、横浜から高速道路を乗り継ぎ、乗り継ぎ、そして、舗装されていない山道へ。福井県大野市へ向かったのでした。

やっとついたその村(?)は、おっしゃるとおり、「笹島」だらけ。
甲子園に出ていた笹島くんが紹介してくれた笹島の本家さんを尋ねると、70歳くらいの爺さんが出てきて、私たちの突然の来訪を快く(たぶん)迎えてくださいました。
「笹島と申します」「わたしも笹島と申します」「こりゃー、笹島さん、奇遇ですなあ」などと、
間の抜けた会話に付き合ってくださり、先祖の話をいろいろ教えてくださった上に、
たしか夕飯までご馳走になったような・・・。
ご先祖さまは福井県大野の地で一城を構える大地主だったのですが、儲け話に目がくらみ、まんまと全財産をだましとられて御家離散とあいなった、とのこと。
その末裔が、私の父でもあり、福井工業の笹島くんであり、ご本家の笹島ヤノスケさんであったわけですが、いかにも人のよさそうな3人が並んでいるのを見ていると、その話がものすごく納得できて、血は争えないとはよく言ったと、なんだかしみじみ思ったりしました。

あなたのまわりに「笹島」がいらしたら、どうぞ大広ブランドデザインまでご一報を。
(家族でたずねにいっちゃうかも、ですが。)

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