リレーコラムについて

赤岩さん

松村祐治

新入社員の時に受けたCM研修のお話です。

 

その日の講師が電通テックのディレクター赤岩さんでした。

赤岩さんはヒットCMをたくさん作っている監督さんで

とてもカッコよかった。オーラがあった。

 

最初の自己紹介のあと、赤岩監督から

「じゃあ、最近見たCMで印象に残っているもの、好きなものでも嫌いなものでもいいから、感想を言ってごらん」

と言われました。

 

僕は、ここはソリッドな、デキる新人感を出そうと、

当時嫌いだったCM、ある女優さんが甘い声でカメラ目線で話しかけてくるCMを、

舌鋒鋭く、メタクソに批判しました。

こんなCMを作ってるようじゃ、CM業界全体がダメになると思います、と。

 

すると赤岩さんは

「あ、それ俺」

と言いました。

 

僕はこの研修で

「作った人は、案外、身近にいる」という

広告業界の鉄則を学びました。

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