リレーコラムについて

別れ話①

丹羽貴紫

映画やドラマ、歌でも「別れ話」が大好きです。

自分の別れ話はあまり好きではありませんが・・・

僕のコラムでは、別れ話について書こうと思います。

 

さて、「言葉が出てこない」ということがあります。

 

別れ話の帰り道

悲しくなんてなかったよ

フラれた方は僕なのに

泣いていたのは君のほう

引用:森山直太朗「どこもかしこも駐車場」

 

森山直太朗さんの「どこもかしこも駐車場」という歌です。

恋人とお別れという現実を今は見ないようにしたくて。

無口になっちゃうと悲しくなりすぎちゃうから。

しかも相手が泣いちゃってるのでこっちが泣くのも・・・

なので、とりあえず別の話題を話そうとしている。

 

どこもかしこも駐車場だね

どこもかしこも駐車場だよ

どこもかしこも駐車場だわ

どこもかしこも駐車場だぜ

どこもかしこも駐車場

こんなになくてもいいのにさ

引用:森山直太朗「どこもかしこも駐車場」

 

でも振られちゃって悲しくて、

ぜんぜん話逸らすどころじゃない。言葉が出てこない。

しかも目の前に何か話題になりそうなものも全くなくて、

結局「どこもかしこも駐車場だ」と繰り返し話している。

 

別れ際に駐車場の話なんてしなくていいのに・・・

でも今話せることなんて駐車場がいっぱいしかない。

駐車場がたくさんある、ということにすがっている。

 

百年経ったら世界中

たぶんほとんど駐車場

どこもかしこも駐車場だね

どこもかしこも駐車場だよ

どこもかしこも駐車場だわ

どこもかしこも駐車場だぜ

どこもかしこも駐車場

そろそろ火星に帰りたい

引用:森山直太朗「どこもかしこも駐車場」

 

百年後、火星、駐車場の話ばかりとりあえずしてたら

なんだか変に大きな規模になっていってしまった。

 

「どこもかしこも駐車場」

と繰り返すことしかできなくなってしまっている。

悲しいんだけども穏やかな、多分2人最後の帰り道。

 

「どこもかしこも駐車場」

を繰り返すことで言葉が出てこない状態を

これまた言葉で、とても的確に、そして強く共感させる歌でした。

 

丹羽貴紫の過去のコラム一覧

5608 2023.10.27 別れ話③
5607 2023.10.26 別れ話②
5606 2023.10.25 別れ話①
NO
年月日
名前
6005 2025.11.26 安達岳 つくっている人の前で、つくっている人だよ。って言えるようになりたい。
6004 2025.11.25 安達岳 大きな声
6003 2025.11.21 水野百合江 趣味が高じて
6002 2025.11.20 水野百合江 いや、めっちゃわかる
6001 2025.11.19 水野百合江 おすわり、待て
  • 年  月から   年  月まで