リレーコラムについて

人類が仲良くしなければいけない理由

福永琢磨

すっかり朝型の人間なので、朝早くの頭がスッキリしている時間に

このコラムを書いています。

みなさん、おはようございます。

 

さて、普段、まったく意識していませんが、

人間は宇宙のルールから逃れることができません。

 

いきなり大きなところから入ってしまいました。

すみません。

 

宇宙を支配しているルールの中に、

「エネルギー保存の法則」というのがあります。

エネルギーというものは、実はつくられるものではなくて、

すでに存在していて、増えもしなければ減りもしない、というルールです。

 

もうひとつ、アインシュタインが相対性理論とともに考え出した

E=mc2 という公式が、

「この世のすべての物質はエネルギーそのものだ」ということを明らかにしています。

ややこしいですね。でもご安心ください。私も文系です。

 

これら二つからわかることは、

地球上の物質は姿や見栄えは変われども

増えもしないし、減りもしないということです。

(ものすごく特殊なことが起これば別ですが)

 

さて、いま、人類は様々な危機に直面しています。

人口問題や食糧問題というのもそのひとつ。

 

しかしですね、人間というイキモノを

どんどんミクロの世界にまで細分化して見ていくと、

人間は分子や原子の塊にすぎないわけです。

 

そして人間が食べる物もまた、分子や原子の塊です。

つまり、分子や原子の塊が、分子や原子の塊を食べ、

分子や原子の塊を排泄しているわけです。

人間に限らず、すべての生物がそうしています。

 

これを大きな目で見ると、

地球上を分子や原子が循環しているだけで、

その総量は変わらないのだということが、見えてきます。

 

まさに、エネルギー保存の法則です。

 

人間は、循環する分子や原子が

一時的に人間の形になっているだけなのですね。

 

面白くないですか?

 

地球上の人類の数は、西暦2058年には100億人に達すると言われています。

今が、約80億人。

これから増える20億人分の人間というのも、

無から発生するわけではなくて、

地球上にある分子や原子からつくりだされますから、

じつはその分の材料はすでに地球に存在しているということです。

今はまだ人間になっていないというだけで・・・!

 

もっというなら、何百年も前に死んだご先祖様も、

徳川家康も、小野妹子も、ジミ・ヘンドリクスも、

もちろんあなたの尊敬する偉人さんも、

肉体はなくなってしまいましたが、

その体を構成していた原子や分子はひとつも消えることなく

今もこの地球に存在していて、別の生き物などになって、

グルグルまわっているということです。

 

さらに考えていくとわかることがあります。

 

私たち人類は意識を持っているし、

自分の足で歩いたり、移動できたりするので、

「地球に住んでいる」と思い込んでいますが、

実は地球を構成する分子や原子の一部なのであって、

つまり私たちは「地球そのもの」ということなんですね。

 

甚だスピリチュアルだったり、あるいは哲学的に聞こえますが、

これが事実なのです。

 

ということで、皆さん、同じ地球の一部同士、仲良くしましょう。

良い一日を。

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