リレーコラムについて

レインボーサンダー

福島康之

引き続き、福島康之です。

本日もよろしくお願いします。

 

電通の福島康之です、と初日のコラムで書きましたが、

実は、この自己紹介に、最近ようやく慣れてきました。

元々新卒で大広という会社に入社して、

4年ほど前に電通に転職してきたので、

正直、自分が電通の社員だという意識が、

プロパーの人たちに比べて若干希薄なんだと思います。

 

そして気がついたら、大広・電通合わせて丸10年。

もう立派な中堅だなあ。若手ぶっていられないなあ。

そんなことを数年前から思い始めるようになりました。

今日は、そんなころの話です。

 

*********************

 

電通に来て数年経ち、私は悪い意味で慣れてきていました。

幸いなことに、仕事はそこそこあるし、

(完全に先輩のおこぼれだけど)たまに賞もポロポロもらえていたし、

1日8時間くらい寝ていたし。

最近、そんなに頑張ってないのに、なんとかなってるなあ

という感覚がビシバシありました。

 

「まあ、こんなもんじゃないかな。」

「もう中堅だから、ちゃんと仕事を成立させることも大事だよね。」

「クライアントの社内事情とかさ、そういうのも気にしないとさ。」

「若手と中堅の差は、それができるかどうかだよ。」

「バランス感覚っていうかさ。」

「クリエイティブって納品して初めて仕事したことになるから。」

仕事をこなせるようになるにつれて、

そんなことばかり考えるようになっていました。

 

そんなある日、会社の先輩に誘われて

ザ・クロマニヨンズのライブに行くことになりました。

一人は、一緒に仕事していた橋本晋明さんで、

もう一人は、その日初めて話す米村大介さん。

ツアータイトルはレインボーサンダー。

橋本さんは、見るからに橋本さんが着てそうなグッズTを買っていました。

米村さんは、ロックのライブだからという理由で革ジャンを着ていました。

 

そして、ライブ開始。

照明が落ちる。

マーシーが出てくる。

ヒロトが出てくる。

音が鳴る。

 

その瞬間、なんかこう、突然、

うわーーーーーーーーーーーーーーーーーってなったんです。

あれ、なんだこれ。

クロマニヨンズを見るのは初めてじゃないのに、

その日なぜか、ガツンとやられたのです。

めちゃくちゃベタな言い方をすると、

レインボーサンダーという名の雷が私に落ちたのです。

 

つづく。

NO
年月日
名前
5690 2024.04.17 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@新宿ゴールデン街
5689 2024.04.12 三島邦彦
5688 2024.04.11 三島邦彦 最近買った古い本
5687 2024.04.10 三島邦彦 「糸井重里と仲畑貴志のコピー展」のこと
5686 2024.04.09 三島邦彦 直史さんのこと
  • 年  月から   年  月まで