リレーコラムについて

コピー年鑑に載せてあげられなかったコピーたち

鈴木宏明

みなさん、今年の年鑑買いました?
編集委員長の渡辺潤平さんが
「読み応えを重視した」と言ってましたが、
編集委員それぞれのコラムパートが
本当にすばらしいので、ぜひ一家に一冊。

中でもぼくがいいなと思ったのが、
中山佐知子さんの担当ページ。
編集委員のみなさんが、ことしの新人賞で
惜しくも受賞できなかった作品の中から
1人1つずつピックアップして紹介する、
という企画です。

ぼくは新人賞をもらうまで、13年かかりました。
うち、一次通過で終わったのが8回。
毎年、GWはガッカリウィークな気分でした。

だから、たとえ賞は獲れなくても、
こうやって年鑑に載せてもらえたら、
きっとすごくうれしかっただろうなと。
というか、これもっと早くやってほしかったなと。
そうすればぼくのあのコピーも、
年鑑に載ることができていたかもしれないし。

そんなわけで、今日は新人賞に漏れた
ぼくのコピーの中から、個人的に
思い出深いものをピックアップしてみます。

年鑑には載せてあげられなかったので、
せめてTCCのサイトには残してあげようかと。
(いつまでサイトが存在するかわかりませんが)

「言われたことを言われたとおりやるのが得意です」って、
どうして言い出せなかったんだろう。

ーーー

工場の作業員募集の広告です。
企画やコピーを考える仕事は、楽しいけど、
ときどきしんどい。そんなとき、
まったく頭を使わないフォトショの切り抜き作業に
癒されていた経験がベースになってます。

77歳7ヶ月。
なんだかいいことが
起こりそうな気がします。

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パチンコ店の新卒採用広告。
地元の高齢者にちょっとした楽しみを
提供する仕事ですよ、的なアプローチです。
ふと時計を見たときに自分の誕生日(4:24)だと
なぜか「おっ」と思ってしまう。
なんてところから思いついたコピーでした。

野球部が高齢化してこまってます。

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タクシードライバーの募集広告です。
タクシー会社は差別化しようがないので、
「野球部員兼タクシードライバー募集」
という企画にして、弱々しい野球部の姿を
コピーにして入部(入社)を呼びかけました。
社会人になって参加したバスケサークルで、
2分しか体力が持たなかった経験が
活かされております。

まだまだありますが、ひとまずこのへんで。

やっぱり、自分の体験とか、思ったことから
生まれたコピーほど、愛着わきますね。

NO
年月日
名前
5692 2024.04.21 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@ヘラルボニー
5691 2024.04.20 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@韓国の街中
5690 2024.04.17 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@新宿ゴールデン街
5689 2024.04.12 三島邦彦
5688 2024.04.11 三島邦彦 最近買った古い本
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