リレーコラムについて

近所の話-4「スーパーマーケット、ここが私のアナザースカイ。」

正樂地咲

1人でふらっと行けるスーパーマーケットが家の近所に6つある。

通常使いに最適なライフが2つ、
無農薬野菜やここでしか見かけない薄味のお菓子などオーガニック系に
特化したスーパーが1つ、安くてうまいお肉といえばここというスーパーが1つ、
値は張るが珍しい海鮮や新鮮なラム肉、ややこしめの香草、
藁に入った納豆などが買える高級スーパーが2つ。

自転車で15分圏内にこれだけ行きつけのスーパーがある。
これらをその日の目的次第で選ぶところから買い物は始まる。

私の世界で一番好きな場所は、スーパーマーケット。
ここが私のアナザースカイ。

ひとり暮らしを始めて10年近く。料理は好きで作ってはいたけれど、
平日の夜2回くらいと、土日の昼と夜、せいぜいそれくらいだった。
ここ最近はどうかと言うと、毎食全部を作っている。そんな生活が2ヶ月弱。
初めはまずスーパーで、何をどれだけ買えばいいのかが分からなかった。
外出を控える動きもあり、できるだけ一気に買いたい。
でも余って無駄にもしたくない。そして何よりも、毎食ちゃんと
自分がおいしいと思えるものを作って食べたい。
思考錯誤を繰り返すうちにいくつかのルールが決まっていった。

「スーパーに行った当日の夜は刺身(大好物)」
「肉は冷凍しない方が美味しいから、食べるのが翌翌日以降になるものは
塩漬けか、味噌漬けか、先に火を通して煮汁ごと保存かする。」
「魚は切り身じゃなく、頭から尾っぽまであるものを買って1食で一気に食べきる。」
「塩分過多になるから生野菜には基本何もかけず、おかずをドレッシング代わりにする」
「平日の昼間はインスタントラーメンを許可する」など。

思いつきで作っていたこれまでとは違い、3日4日先のことまで考えて
組み立てていく料理は新鮮で楽しい。この2ヶ月の一番の娯楽は料理だった。
次が花で、その次がギター。

作って美味しかったものは「砂肝とジャガイモのクミンバター炒め」
「もちもち皮の水餃子」「想像冷汁」。
基本レシピは見ないで作る。トライしても、うまくいかないメニューは
レシピに頼る。洗い物やコンロの周りの掃除もちょっと上手になった。

毎日必要なことが、自分の好きなことなんてすごく幸せだ。

これからも楽しく自炊していくぞ!と思いながら、
私が今一番食べたいのは、ビッグマックとポテトとビールだったりもする。
そういう浮気もしながら、結局帰る場所はスーパーマーケット。
スーパーマーケットは私の心の港。そしてアナザースカイ。

今日もボロボロのママチャリで会いにいくから待っててね。
(謙遜ではなく本当にボロボロ。どこに置いても盗まれないが、カゴにゴミは入れられる。)

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