リレーコラムについて

近所の話-3「大阪城とシャ乱Q」

正樂地咲

1人でふらっと行ける城が家の近所に1つある。大阪城だ。

半年ほど前に一度、会社を夕方に脱出できた日に
1日目のコラムに登場したプチへ立ち寄り
ハイボールとちくわに紅ショウガを入れて揚げた
天ぷらを食べてから、サンドイッチを1つテイクアウトして
コンビニで1本ビールを買って大阪城を散歩した。

会社からプチまでは徒歩20分、プチから城がある公園の入り口
までも20分。
大阪城は、感覚で言っているが代々木公園くらい大きい公園の
真ん中に、東京ドームくらいの大きさのお堀があって
その真ん中に城がある・・と私は思っている・・。
(全然違うかもしれない)

この日は、青春時代からずっと好きなアーティストの
音楽を聴きながら散歩した。中村一義、くるり、ゆらゆら帝国
スーパーカー。秋の風が気持ちよく、公園を通り抜け
城が見えたあたりで缶ビールをあける。この時に思ったことは
「機械もない時代にこんな岩を誰かがここまで運んで
積み上げたのか。城のどっから手をつけるべきかも
分からず途方に暮れたろうな。そもそも城を建てていることも
知らなかった人もいたかもな。」と。
そして何百年後に生きる私は、その苦労の塊を見ながら
のんきに風に吹かれてビールを呑んでいる。
人の苦労を前に呑むビール・・うまい!(最低)

そして城の真ん前まで来たら、ベンチに座りサンドイッチを食べ
ビールは飲み干し、また公園をゆっくり散歩して、家に帰る。
これがまぁすごく楽しかった。

最近は何となく、ひとりビールを呑んで悠長にしている
感じでもないので、割と早足で大阪城公園を
そそくさと通りぬける。

そういえば昔、シャ乱Qが大阪城公園で路上演奏をしていたらしい。
何となく聴いた何十年かぶりの「空を見なよ」。
泣きそうになった。懐かしさからか?私の情緒が不安定なのか?
確かめるために「ズルイ女」「いいわけ」「シングルベッド」
「上・京・物・語」(ワードで上京物語と打ったら自動で「・」が入った)など
有名曲をどんどん聴いた。やはりどれもこれも全部いい。
若い頃のシャ乱Qは全く遠慮がない。
金!女!名誉!地位!野望!など煩悩が全部丸出し。
明るい未来しか見ていない。それでいて意外とマイナス思考。
すぐ好きになって、すぐフラれる。

自分が普通の生活をしていた時は
聴く人によって歌詞の解釈が違うような音楽が好きだったのに
禁欲生活の今、どストレートなシャ乱Qにグッとくる。
初めての経験がまた増えた。

これからもしばらくの間、一切を自粛しないシャ乱Qと共に
マスクをして、人の少ない場所を選びつつ、大阪城を歩きます。

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