リレーコラムについて

落合陽一に天才と言われて

一倉宏

コロナ禍のはじめ、
筑波大学のキャンパスもやむなく
ロックダウンしたときのこと。

学生たちを支援する
クラウドファンディングのために
組まれたプログラムのひとつ。

落合准教授と第1回卒業生の私とで
(親子ほども年の離れた)対談をした。

まずは私から。

筑波大学では1974年の開学当初から
全学生に「情報」科目が必修で
プログラミングの初歩などを習った。

当時のコンピュータといえば
磁気テープによる記憶メディアだけでも
大型冷蔵庫のような大きさ。
それでも容量が8メガとかだった時代。

という話からはじめて。

アップルのスティーブ・ジョブスが
「パーソナルコンピュータ」という概念を
掲げたのはそれより後のこと。
画期的なMcintosh の発売は1984 年。

イヤホンで音楽を聴く
いまのライフスタイルを先駆けたといえる
ソニーのウォークマンの発売は1979年で、
ジョブスが高く評価してリスペクトしていたのは
有名な話だ。(自伝にも映画にも出てくる)

そのウォークマンの全盛期にね。
・・・私はちょっと手柄話をしてみた。
当時「哲学するサル」と呼ばれたCMを
1987年につくったんだ。

落合くんは「すげー、天才!」と言った。

私、アタマをかく。

「まじ、天才、あのサルの演技」

な、なんだ、チョロ松のことだったのか・・・

あのCMのことはとてもよく知っていて
絶賛してくれたのだが。
リアルタイムで見たわけではないという。
1987年は「僕の生まれた年」だから。


「工業社会以後のヴァナキュラー
 偏在し寂びた計算機がつくる新しい民藝」 


「佐藤可士和」を
「ひとつのジャンル」と呼ぶほどの
惚れ込みようだったり。

「広告」「デザイン」にも関心を寄せて
論評することもある落合センセイ。

その話はなかなか難しいけれど。
目指しているところは一貫しているように思う。

この「民藝」というあたりが
おそらくは最重要なキーワードになるだろう。


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