レインボーサンダー
引き続き、福島康之です。
本日もよろしくお願いします。
電通の福島康之です、と初日のコラムで書きましたが、
実は、この自己紹介に、最近ようやく慣れてきました。
元々新卒で大広という会社に入社して、
4年ほど前に電通に転職してきたので、
正直、自分が電通の社員だという意識が、
プロパーの人たちに比べて若干希薄なんだと思います。
そして気がついたら、大広・電通合わせて丸10年。
もう立派な中堅だなあ。若手ぶっていられないなあ。
そんなことを数年前から思い始めるようになりました。
今日は、そんなころの話です。
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電通に来て数年経ち、私は悪い意味で慣れてきていました。
幸いなことに、仕事はそこそこあるし、
(完全に先輩のおこぼれだけど)たまに賞もポロポロもらえていたし、
1日8時間くらい寝ていたし。
最近、そんなに頑張ってないのに、なんとかなってるなあ
という感覚がビシバシありました。
「まあ、こんなもんじゃないかな。」
「もう中堅だから、ちゃんと仕事を成立させることも大事だよね。」
「クライアントの社内事情とかさ、そういうのも気にしないとさ。」
「若手と中堅の差は、それができるかどうかだよ。」
「バランス感覚っていうかさ。」
「クリエイティブって納品して初めて仕事したことになるから。」
仕事をこなせるようになるにつれて、
そんなことばかり考えるようになっていました。
そんなある日、会社の先輩に誘われて
ザ・クロマニヨンズのライブに行くことになりました。
一人は、一緒に仕事していた橋本晋明さんで、
もう一人は、その日初めて話す米村大介さん。
ツアータイトルはレインボーサンダー。
橋本さんは、見るからに橋本さんが着てそうなグッズTを買っていました。
米村さんは、ロックのライブだからという理由で革ジャンを着ていました。
そして、ライブ開始。
照明が落ちる。
マーシーが出てくる。
ヒロトが出てくる。
音が鳴る。
その瞬間、なんかこう、突然、
うわーーーーーーーーーーーーーーーーーってなったんです。
あれ、なんだこれ。
クロマニヨンズを見るのは初めてじゃないのに、
その日なぜか、ガツンとやられたのです。
めちゃくちゃベタな言い方をすると、
レインボーサンダーという名の雷が私に落ちたのです。
つづく。
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