リレーコラムについて

総合の時間

小林沙紀

こんにちは、コバサキです。

さてさて今日は、ゆとり世代にはおなじみ?の「総合の時間」のお話です。

正式には、「総合的な学習の時間」で、
「変化の激しい社会に対応して、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、
よりよく問題を解決する資質や能力を育てることなどをねらいとする」授業だそうです。
(文部科学省サイトより)

総合の時間は、たしか5・6時間目をぶっ通しで使う連続授業で、
時間割を書く時、5と6の欄を } でつなぐのがちょっとした楽しみでした。

わたしたちはまず、総合の時間をなにに使うか話し合いました。

当時の担任の先生は、登山が趣味のとってもアクティブなヒロミ先生。
クラスで3000メートルを超える地元の山に登ったときは、
こだまスイカを何玉かリュックに忍ばせて、
おやつに出してくれるくらいガッツのある先生でした。
ちなみに女性です。

そんな先生の影響もあってか、わたしたちは秘密基地を作ることを決定し、
小学5年生のときに完成するように目標を立てました。

秘密基地をつくりたいと思った森の所有者に、土地の貸し出しを交渉。
資金を得るために木工製品などを作り、地元のイベントに出展。

秘密基地と言うにはだいぶ大がかりな作業を経た結果、
道路からもよく見える、立派な小屋が完成しました。

…ぜんぜん秘密じゃない。

小学5年生の夏には、完成を祝ってクラスみんなで秘密基地でキャンプをしました。

「寝るとき女子は秘密基地の中、男子は外でテントね!」

後に、
「これが格差社会というものかと、小学生ながらに感じた」
と幼なじみのカズくんは話してくれました。

このキャンプで女子が8人、川の字になって寝たので、
秘密基地と言う名のその小屋は、相当広かったんだと思います。

というのも、わたしたちが卒業すると管理者がいなくなってしまうので、
6年生の時にみんなで取り壊しました。

だから今はもう、わたしたちの秘密基地はありません。

でもずっと、わたしたちの心の中に秘密基地はありつづけるから…!

…はい、うるさいですね、すいません。

それにしても、
木は、皮をはがして木材として整えたり、
穴を掘って柱を建てたり、
出窓なんかも作ったりして、すごい経験をしたなぁ。

親や地域の方に協力していただいて、というよりも巻き込んで?小屋を建てる。

授業中に小屋を建てる。

授業中に。

小屋を。

建てる。

授業中に。

さすが、「ゆとり教育」。

そういえば、秘密基地でキャンプをしたその夜。
みんなでそれぞれ寝袋に入っておしゃべりをして、いつの間にか寝ていて、、、

わたし、真夜中にぱっと目が覚めたんです。
聞こえるのは、ザワザワと風に揺られる森の音と、虫の声。

ザワザワザワ…

いきなりその音がピタッと止まった。
すると、、、

…リン

…リン

…リン

遠くから鈴の音が。

…リン

…リン

…リン

どんどん近づいてくる。

…リン

…リン

リンッ!!!!!!!!!!!!!!!

思わず息を止めるわたし。「息がもれたらヤバい!」
隣で友だちはおもいっきりいびきをかいて寝ているんですが、
そのときはそんな冷静な判断はできない状況でした。

リンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

近い近い近い近い近い近い近い近い

リンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

絶対に物音をたてないように、全身に力を入れて固まるわたし。

リンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

…リン

…リン

…リン

少しすると、鈴の音は山の方に消えていきました。
神様が、わたしたちが無事キャンプを終えられるよう、見まわりに来たのかな。。。

止めていた息を吐いて、
全身の力を抜いて、
ドキドキがおさまったら急に睡魔に襲われて、、、

気がついたら朝でした。

結局真相はわからず。
今でも思い出すとちょっと背筋がゾクッとします。
忘れられない鈴の音。
なんだったんだろう。

明日は七夕。
夏を意識して、ちょっとだけ怖い?話をしてみました。笑

明日は、岩魚つかみ大会の話をしようと思います。
さて、岩魚つかみ大会ってなんでしょう?笑
答え合わせは明日ー!

NO
年月日
名前
5692 2024.04.21 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@ヘラルボニー
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