リレーコラムについて

このキャラと生きていく

中澤昌樹

花形職業のコピーライターはそれなりに面白い人生を送っています。
というより、「ものの見方が面白いから、人生を面白く過ごしている」
といった方が正しいかもしれません。

リレーコラムの冒頭にはこのような導入文が書かれています。

確かに「そういう人生を過ごしている人の割合」が、
一般的な業界に比べて高いというのは、間違いないと思います。
まさに、今で言うところの「リア充」。
コピーライターという職業が今も変わらず人気なのは、
仕事の中身そのものよりも、
コピーライターという人たちの過ごす日常そのものが、
華やかで刺激的なイメージに満ちているからではないでしょうか。

と、そんな世界に憧れを抱いているけれど、
自分はそんな世界でやっていけるのだろうか、
もしくは、そんな世界にどうしたら近付けるのだろうかと、
不安を抱いている若手や学生の皆さん。

安心してください。

コピーライターにはそんな感じじゃない人も、います。

現に私などは、今朝も普通に幼稚園に子どもを送って、
電車の中でスマホゲームをしながら会社に着きました。
ランチは外に行くのが面倒くさいので、9割は社員食堂。
映画や本や音楽に精通しているかと言われればそんなこともなく、
人見知りで、かつお酒も弱いので、
夜は家でごはんを食べることがほとんどです。
平日よりは休日が好きだし、
わざわざ自主プレを仕掛けるぐらいなら休んでいたいタイプです。

そんな、一般社会でも需要がなさそうな人に
果たして広告の依頼が来るのかと言われれば、
それは確かに会社の看板に助けてもらっている部分は大きいですが、
意外にも、仕事は、来ます。

なぜかと言われればよく分からないですが、
仮に皆さんが家を建てようとするとき、
業界でブイブイ言わせてる建築家がやって来て、

「ご近所さんのド肝を抜く家を建てましょうよ!
 この家で、世界の賞を獲りまくりましょうよ!」

って言われたら、きっと嫌ですよね。
たぶん、そういうことなんじゃないかなと思います。
ま、そんな極端な人はいないですが。

というわけで、
コピーライターにもいろんなタイプの人がいて、
いろんなところに需要があるので、
業界の華やかなイメージに不安を抱いている人も、
どうか堂々とこの世界を目指してくださいね。
ということをお伝えするのが今日のテーマでした。

ただ1点、去年あたりから、
この「一見華やかでない人」カテゴリーに
今をときめくCMプランナー、福里真一さんが入ってきて、
というかむしろそのジャンルを確立して、
それでもトップを取れることを自ら証明してしまったので、
頑張っていかなあかんなー、言うてるんですけども。

NO
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