リレーコラムについて

N.Yを思う

藤本毅

俺はN.Yで「イヤな思い」をした経験が、
一度もない。
2回くらいしか行ったことがないから
偉そうなことは言えないが、
とにかく一度も、ない。

街を歩いていても、食事をしていても、
ショッピングをしていても、仕事をしていても、
とにかくあの街は気持ちがいい。

心地よい緊張感と、どこまでも自由な空気感が大好きだ。

ホテルのドアマンは、俺のつたない英語を
「とても上手だ」とおだててくれた。
レストランで会った黒人のボーイは、
九州に日本人のガールフレンドがいるんだ、と
少し照れくさそうに話していた。
カメラマンのアーサー・エルゴートは、俺のことを
「cool copywriter」と呼んでくれた。

テレビに映し出されるとんでもない映像を見ながら、
あの街と、あの街の人たちのことを考える。

本当に「数千人程度の犠牲者」で済むのだろうか。

そして俺がいちばん「怖い」と思った映像は、
パレスチナの街角の映像だった。
大人も子供も、まるでワールドカップで優勝したかの
ように、アメリカをやっつけたと無邪気に喜んでいる。

世界はまだまだ、狂っている。

NO
年月日
名前
5954 2025.09.02 内山奈月 7票の重み
5953 2025.09.01 内山奈月 広告とは雑草
5952 2025.08.29 井村光明 会社を辞めて初めての朝のこと
5951 2025.08.28 井村光明 会社を辞めようか迷ったら、してみるといいこと
5950 2025.08.27 井村光明 会社を辞める時最初に決めなければならないこと
  • 年  月から   年  月まで