リレーコラムについて

アイドルになりたかった

瓜谷優紀子

昔から、アイドルというものが好き。
とくに女性アイドル。

おどってかわいい
うたってかわいい
はなしてかわいい

「かわいい」をどんなときでも見せてくれる
彼女たちの姿に胸を打たれてきました。

そしてあるとき、たまにでてくる
「やってみればいいやん!」精神で
アイドルをやってみた時期がありました。(恥ずかしい…)

といっても地下も地下。
曲を作ってもらえるわけではないので、
先輩の曲のカバーをして、小さなライブハウスで披露。
来てくれるお客さんは、ライブ配信や呼び込みで捕まえたわずかな人数。

思い描いていた以上に、泥臭い世界だと知りました。

いや、やってみただけやし。
そりゃ、王道かわいいアイドルは無理やって。

言い訳を探して、日に日にすれていく私。

レッスンをしている事実に満足していたある日、
小学生の子がグループに加入しました。

その子は、途中加入にもかかわらず、
振り入れ前にダンスを全部いれてきました。
しかも上手い。

それでも完璧ではないので、指摘される。
けれど、次までは絶対になおしてくる。

その先にたつステージで
お客さんが少なくても、
自分をみに来た人がいなくても、
彼女は自分にできることに全力でした。

ステージにたつまでは、
小学生らしく恥ずかしがっててかわいいなとか思うのに、
はじまったら別人のように変わる、
かっこいい小さな女の子。

覚悟がちがう。
これで生きてやる、という覚悟。

そこまで本当に考えていたのかはわかりませんが、
私には本気にみえました。きっとお客さんにも。

昨今の王道かわいいアイドルへの人気は、
かわいいと前面に押し出して言い切る潔さ、
そしてそれをきちんと貫くプロとしてのかっこよさ
が支持されているのだろうと思います。

問題を起こして脱退になった子も、
引退公演まで涙一つ流さずに終える姿で
評価があがったり
ファンが増えたりするのは、
そんな瞬間でも貫くプライド
アイドルとしてのかっこよさ
を感じるからなのかな~なんて。

昔はかわいいから、女性アイドルが好きでした。
今はかっこいいから、女性アイドルが好きです。

今でも、彼女はアイドルをしています。
私は、アイドルにはなれませんでした。

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