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「好きだから、あげる。」「おしりだって洗ってほしい。」コピーライター仲畑貴志氏が広告コピーの殿堂「2015年度TCCホール・オブ・フェイム」に決定

本年度TCCホール・オブ・フェイムを仲畑貴志氏に決定しました。TCCホール・オブ・フェイムは、その名の通りコピーの「名誉殿堂」。広告コピーのクオリティと社会的評価を高めるうえで顕著な功績を残された先達を称え、その偉大な業績を後世に伝えるために2003年から制定された顕彰制度で、今年は12年目。TCCに在籍30年以上の会員および現職幹事会員の意見を参考とし、17名の選考委員がさまざまな観点から検討して、顕彰対象者を決定します。

選考理由として、「好きだからあげる。」(丸井グループ)「おしりだって洗ってほしい。」(TOTO)「愛とか、 勇気とか、 見えないものも乗せている。 」(九州旅客鉄道)、「ココロも満タンに」(コスモ石油)、「角÷H2O」(サントリー)など装飾性を捨てて、物事の真髄を言い放ち、忘れ難い言葉を送り出していること。「考える技術 発想する方法」「勝つ広告のぜんぶ」など多数の著作でコピー、広告制作の啓蒙に努め、その比類ない技術は「仲畑マジック」とも称され、一流の日本語の使い手として「コピーライターの時代」を築き、支え続けていることなどが挙げられています。

尚、ホール・オブ・フェイム顕彰式は2015年10月23日(金)に、TCC賞授賞式と併せて執り行われます。

■仲畑貴志氏プロフィール
なかはた・たかし。 1947 年京都市生まれ。 京都市洛陽工業高等学校機械科卒。 広告制作会社サン・アドを経て独立。 広告企画・制作、マーケティング戦略、新製品開発などを専門とする。 主な仕事、サントリー・ソニー・TOTO・JR 九州・ペプシ・クレディセゾン・武田薬品工業・ワコール・明治製菓・味の素・オムロン・資生堂・東京ガス・日本経済新聞社・ブリヂストン・野村ホールディ ングスなど多くの広告キャンペーンを手掛け、 カンヌ国際広告賞、 ニューヨークADC 国部門賞、 クリオ賞、 日本宣伝賞山名賞、 毎日広告デザイン賞、 朝日広告賞、 読売広告賞、フジサンケイ広告賞、 ADC 賞、TCC 賞ほか国内外の広告賞を300以上受賞。 主な著書、『考える技術発想する方法』(日本実業出版)、 『勝つ広告のぜんぶ』『勝つコピーのぜんぶ』(宣伝会議)、『この骨董が、アナタです。 』(講談社)など。 また毎日新聞紙上では「仲畑流万能川柳」の選者も務めるなど、多岐にわたり活躍する。