野菜づくり6年(2)
この6年で、いくつか実感したことがあります。
・水やりは、意外と必要ない。
夏の盛りのほんとに日照り続きのときとか、水をたくさん必要とする野菜(サトイモとか)の場合を除いては、水やりはそんなに必要ないということがわかりました。むしろ水が少ないほうが根がちゃんと張るという野菜もあります(トマトとかスイカとか)。降水量の少ない地域が原産地のものは、そういう習性があるようです。とはいえ、一昨年からの猛暑はちょっと常軌を逸していて、考えをあらためねばならないかもしれませんが。
・植えるタイミングが大事
うまく育つかどうかにいちばん影響を与えるのは、種や苗をいつ畑に植えるか、のタイミングのような気がします。種を買うと、「まきどき 4月~6月」等と書いてますが、これはつまり、この時季なら気温と降水量が、発芽とその後の生育にとって適切だということです。気温は日ごとに変化してこまかい波をつくり、それがつらなって季節の大きな変動の波になりますが、この波にうまく乗れるかどうか。これに乗り損なうと、芽が出なかったり、出てもうまく育たなかったりします。こうなるとあとから水をやろうが肥料をやろうがあまり効果がでないように思えます。最近は温暖化で、ネット等で書かれてるガイダンスより遅めに撒いても(秋野菜の場合)、うまくいく感じがあります。
・土はきもちがいい
いわゆる「いい土」というのは、「団粒構造」というのをなしていて、水はけがよくかつ水もちがいい土、と言われます。だいたい見た目的には黒っぽい色で、つかむと手の中で固まるが、指でつつけばほろりと崩れる。そういうのがいい土です。で、そういう土をいじっていると、気持ちがいいんですよね。砂遊び的というか、幼児的な快感があります。野菜づくりをする人はどんどん「土づくり」にはまっていきますが、その気持ちはすごくわかります。
・形をそろえるのは大変
自分で育てた野菜は、形や大きさがそろっていることはまずありません。それって多様性!…ではあるんですが、まあ、じっさい料理するときはそろってるほうが扱いやすいのは確かです。特にサツマイモとかの頃合いの大きさでないものは、もてあまし度合が高い。消費者は勝手ですね。しかし、虫に食われずにまともに育てるのだけでも大変なのに、その上大きさまでそろえるなんて。農家さんがどれだけのエネルギーをここに傾けているのか、想像するとちょっと恐ろしくなります。
・野菜づくりはクリエイティブではない。
ある植物を育て、実なり芋なりを十分に実らせる、ということに限って言えば、必要なことは元々その野菜がもっているポテンシャルを引き出すだけ、のことのような気がします。成長を妨げる因子(虫だの、病気だのといった悪コンディション)を除去すれば、あとはやれることはあまりありません。品種改良とか、害獣を防ぐ画期的な方法とかにクリエティブな発想(ex.何かと何かの意外な組み合わせ)が求められることはあるでしょうが。土づくりにしても、「これが画期的な資材」と言う話はよくありますが、まあたいがい正解は、地味で「ふつう」なことにある。粛々とやるべきことをやれば、えられるべき結果がえられる。そういう「クリエイティブでない」点が、野菜作りや土づくりに魅かれる理由な気がしています。
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