グッバイ親知らず
会社同期の仲良し德岡くんと話しているときに
このリレーコラムの話題になりまして…
「どうせあれやろ? 親知らず抜いた話とか書くんやろ?(笑)」と言われ、
ちょうどその時、
リレーコラム用に親知らず抜いた話を書き終わった直後だった私は少し、
むっとしてしまいました。
あまりにも、あまりにも図星。
德岡は常日頃から\俺はなんでもお見通しやで/みたいな目をしていて、
実際にほぼほぼなんでもお見通しなところがすごいです。
ということで悔しさもありながら以下、
親知らず抜いた話を素直に投稿します。
もう書いちゃったので…ええ…
先日、はじめて親知らずを抜きました。
麻酔の注射さえ耐えてしまえばあとは案外あっけないもので。
土曜日の午前、下北沢の明るい日差しに照らされながら、
ぐりぐりぐりぐり、すこーん!と一瞬でした。
「持ち帰りますか?」と、
これまで飲食店でしか聞いたことのなかったワードを
お姉さんに投げかけられて、
「ああ…それじゃあ」と、
麻酔が効きっぱなしのままふがふが答えると…
予想よりはるかに立派な親知らずとご対面。
かわいい歯の形のケースに入れて渡された、
360度それはそれは立体的な、ちゃんとした、本物の、歯!
今まで歯茎の中に埋まっていたので
舐めてかかっていたのですが、
親知らずって、けっこうちゃんと「歯」なんですねえ。
目に見えている部分だけで、物事を判断してはいけませんねえ。
これまで私の一部だった親知らずが、
ぐるりと一周、私と異なる立派な輪郭をもっている…
しかも親知らずは虫歯になりやすいと聞いていたのに、
ぜんぜん無事でぴんぴんしています。
私は、私の中にあった数少ない元気なパーツを失ってしまったのだ…と
ちょっとだけセンチメンタルな気分にもなりました。
(願わくば本体側も、もうちょっと元気で在りたいものですが…)
まあとにかく何というか、人生の経験値が絶妙に貯まった出来事でした。
昔はこわくてこわくて避け続けていた親知らず抜歯なのに、
いざやってみるとわりかし大丈夫だったりするものですね。
人生においてだんだん大丈夫な物事が増えていくのは、
はたして喜ばしいことなのか、
はたまた悲しむべきことなのか…
抜歯に慄き「抜きません!このまま生きていきます!」と言い切っていた
少女の頃のいたいけな自分が、少し恋しくもなりました。
あらあ、すっかり大人になっちゃって、の気持ちです。
最後に本当にしょうもないことを書くのですが、
今回の一件、実家の両親には伝えずに敢行しました。
親は知らずに……ふふ……
親知らずを…ふふふ……
こういうことで、ニヨニヨしない大人でいたいものです。
(德岡の煽り笑顔が目に浮かび反省)
明日も書きます。
ありがとうございました!
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