リレーコラムについて

コピー年鑑2025 編集後々記_4

茗荷恭平

前回の続きです。これが最後です。

〜コピー年鑑&TCC賞展2025の制作の流れ(後半)〜

TCC賞展の入稿ラッシュに備えてコピーライター&プランナーチームの文字校にも拍車がかかります。
ポイントとしては多田琢さんの「琢」の字が旧字体ということ。(恥しながら今回初めて知りました。)たくさんお名前が載っていますので、後輩コピーライター総出ですべての「琢」の字をチェックするという時間もありました。もちろんコピー年鑑も「琢」の字チェックが必要です。

今回のTCC賞展での新しい取り組みだったのではと思うのは
「投票行動可視化装置」というものを期間中に展示していました。
TCC賞、新人賞のコピーに対して「誰が、どの作品に投票したか?」がわかる装置です。
年鑑にもリストとして載るのを、展示のひとつにしてしまうという小堀くんの企画です。
テクノロジストの槙島さん油井さんに手伝ってもらい、受賞コピーのプレートを置くと
審査員の方の名前が光るというシンプルな演出です。

全体としては見やすいものになったのかなと思うのですが、真ん中に空間がすこし空いてしまったのが心残りです。
中心となるテーブルやオブジェなどが必要だったのかもしれません。

9月中旬、TCC賞展の入稿を無事乗り越え搬入を終えると、コピー年鑑の入稿にむけてラストスパートが始まります。
様々なパーツが合体していき、コピー年鑑らしくなってくるのが1ヶ月前です。この頃から古川編集長は「できたな。」という回数が増えていました。
僕も何度も「できたな。」と思いました。が、ここで安心してはいけません。
見れば見るほど、誤植、気になる表記、レイアウト的に手直ししたいところが出てきます。
実寸で出力し、600ページを見直すのを何回も繰り返します。毎回なにかしらの朱書きが発生してしまいます。

解決策はもうチェックするのをやめるくらいしかありません。
ラストスパートはデザイナー中嶋さんの粘り強さがないと完成しませんでした。

最後は一番どうなるんだろうかと思っていた印刷仕様の話です。
ページ数が決まらないと、紙と印刷の最終的な仕様が決められない、しかしページ数はなかなか決まらない。というジレンマも抱えています。エディトリアルの経験が少ないので、ページと印刷仕様の肌感がないのが難しいポイントでもあります。最終的には篠崎さんとシナノ書籍印刷さんのご尽力もあり、UV印刷もでき、良い本文紙も選べてホッとしました。篠崎さんご迷惑をおかけしました。

表紙の刷りだし立ち合いもし、年鑑の入稿を終え、ほっとすると最終のツール群がやってきます。「TCC授賞式ツール」。招待状や当日スライドなど、しがみにしがみたおしたKVやロゴなどをもう一回しがみたおすツール群です。潤沢にデザインアセットが揃っているのでここはこれまでの怒涛の山をこえていたら比較的スムーズに越えれます。終わったと思って気を抜いていたら面食らうので、最後まで気を引き締めなければなりません。

全体を通して、とにかく入稿をしまくったという感想にしかならないのですが
やっとTCC授賞式&発刊パーティーの当日に現物が確認できます。

誤植があったら怖いので見るのが怖く、見ない方がいいのではと思いながら
恐る恐る開きながら、やっと終わったという実感が湧いてきます。
実際に仕上がったものを手に取るとちゃんとコピー年鑑らしくなっていて感動しました。

最終的には思い出話になってしまい申し訳ないのですが
ずーっと語っていられるくらい思い出深い作業でした。
各年鑑担当の方と話す機会があったら楽しいだろうなとおもいつつ
次のコラムに引き継ごうと思います。

バトンを渡すのは、気がついたら15年以上の付き合いで、
このコピー年鑑とTCC賞展も一緒にのりきった同期の小堀くんにお願いしました。
楽しみです!

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