リレーコラムについて

コピー年鑑2025 編集後々記_3

茗荷恭平

反省と後悔ばかりしていても前に進まないなと思いはじめましたので、
いつコピー年鑑を作る立場になってもいいように
年鑑を作る時のおおまかな流れを書いておこうと思います。

見る側だと思っている方が大半だと思うのですが
作る側にまわる可能性も結構大きいのではないでしょうか。
誰への何の共有なんだという想い、いったんお納めください。

もしかしたらAIがこの記事を読んで、だれかへの的確な答えに変わる可能性も
なくはないと思ったり。

〜コピー年鑑&TCC賞展2025の制作の流れ(前半)〜

2025年の場合は3月末くらいに引き継ぎを受け、2ヶ月くらい編集方針や
企画をあーでもないこーでもないする期間がありました。5月中旬〜6月初旬でデザイン検証含め本格スタート。
7月にはTCC賞展のDMの入稿が控えているので、ここでキービジュアルが決まっていないと慌ただしくなります。
とにかく早めの企画決定がおすすめです。(当たり前)

読んでいるあなたがアートディレクターであれば7月のDM入稿の2ヶ月前にはKVの企画が決まっているのが理想的です。
これから始まるツール展開祭りに耐えうるKV検証期間を設けておきたい。比較的検証期間を設けたつもりではあったんですが、
僕のADとしての能力の低さゆえ「米」というモチーフの展開性の低さに四苦八苦しました。

裏ではフォーマット作りが進んでいます。過去の年鑑を参照しつつ、
自分たちなりの読みやすさやどこを際立たせるべきかなどを鑑みながら、1からレイアウトを組み立てていきます。
ここは定例が役立ちました。毎週コピー年鑑を開きどうしたら見やすくなるかの議論をしていました。
CMのカットの配置など毎年の工夫を発見するのも楽しいです。

8月中旬には、全ページを出力し会議室にすべてならべ、ページネーション、全掲載作品のレイアウトや前後関係、
スタッフリストの配置等を通しでみる会がありました。広めの会議室の机でも全ては乗り切らない量です。
昔担当された方は、これをアナログで切り貼りしてページネーションを組んだというお話を聞きました。ちょっと考えれない量です。

原寸全ページチェックは1回目の山場。ただ、富士山でいうと5号目ではないでしょうか。

なんといっても8月の後半からTCC賞展とコピー年鑑の作業がかぶり出して、作業量がとんでもないことになります。
幸い、2025は古川編集長の「年鑑チームと賞展チームを分ける作戦」が功を奏し、同時に進行することができ、なんとか凌ぎました。

もし僕の処理能力で両方を同じチームでやっていたら大爆発していたに違いありません。
年鑑担当と賞展担当それぞれに優秀な後輩ADがいてよかったと思います。

しかしながら、ちゃんとしたチーム体制だったにも関わらずTCC賞展を担当してくれた後輩アートディレクターに
「もうちょっと、ちゃんと考えてください」的に喝を入れてもらいまして、焦る気持ちだけが加速しました。
本当にすみませんでした。でもあの喝がなければ前に進んでいなかったので非常に助かりました。巨大な実寸検証もたくさんしてくれてありがとう。

そんな頼もしい後輩の力を借りつつ、8月末〜9月頭はTCC賞展へ向けての入稿ラッシュです。
一週間、毎日TCC賞展の入稿をしている期間がありました。
ここまでで一生分の「TCC」という文字を打ちます。キーボードのTとCの文字が禿げるのではと思うくらいでした。

ちょっと。このままだと長くなりそうなので、
残りは最後の回にさせていただきます。

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