コミュニケーションの街
TCCコラムで1週間沈黙を貫くなんて、
タナケンさんも尖ったことするな・・・
と恐れ慄きながら昨日眠りについたのですが
起きたらめちゃくちゃ更新されていてほっとしました!
お忙しいのにちゃんと5日分書くところとか
面白人間なのに「普通です」みたいな感じを出しつつ
やっぱり面白さがほとばしっているところに
鍛え抜かれた胆力をみて、それはそれで恐れ慄きました。
あ〜全部おもしろかった。
祝日があってよかった〜
わたしも祝日のうちに書くぞ〜
と息巻いているのが、原田です。
博報堂の関西支社でCMプラナーをしています。
異動してきてからまだ
1年半しか経っていないのが信じられないくらい、
大阪になじみつつあります。
なんばは梅田の別名だと思っていた土地勘ゼロの状態から、
「御堂筋線より四ツ橋線のほうが会社の最寄周辺に飲食店多い」とか
「街が小さくて平らだから自転車あればどこ住んでも同じ」とか
「でも北に行くほど治安がいいよ!」とか
後輩にお部屋探しのアドバイスができるくらいにはなりましたし、
コンビニもカフェも映画館もライブハウスもたくさんあって
人が多くてご飯がうまくてサラダとコーヒーは高くて
東京となにも変わらないことに気づきました。
とはいえせっかく関西にいるので
これが大阪!と衝撃を受けた出会いをご紹介したく
昨日ちょっと思い出していた人がいます。
わたしの家は大通りに面していて、夜中すごくうるさくて、
どんなに疲れて帰ってこようがお構いなしに
”深夜のなにわ筋こそ天下無敵のホームサーキットやでワレぇ!”
と言わんばかりに暴走族がブンブン通るのですが、
そんなバイクの音に負けないぐらい大きな声で
「あかん!見られても〜た!恥ずかしいわあ〜!」
と叫びながら、大量の空き缶袋を引っ提げたおじさんが
うちのマンションの前で立ちションをしていました。
マンション…
いや何も言うまいと、わたしはその空き缶おじさんを無視して、家に入ってしまったんです。
今朝、タナケンさんが書いていたコラムの
『おいでよ!狂物の町』という回を読んで、
遠く及ばないなと思いました。
新幹線代をせびってくる上野の矛盾おじさんとタナケンさんとの間には、
会話を通じた関係値が生まれていたからです。
わたしは大阪まできて、どうして、
立ちションを見たなどという受け身なエピソードで
いけると思ってしまったんだろう。
あの空き缶おじさんは、恥を笑いに変えようと
せっかく大声でパスを出してくれていたのに。
「ごめんな!見てもうて!オープンな通りやし気持ちええやろなあ!ちゃんと流してき〜や!」
ぐらい返してもよかったんじゃないか。
大阪には素晴らしいコミュニケーション文化があるのに
忙しいふりして、得体のしれない人に向き合うことをサボっているんじゃないか。
当たり障りない距離感でしか人と付き合えていないんじゃないか。
と、すでに敗北感が押し寄せています。
勝ち負けといえば、ヤングカンヌ日本予選が、昨日締め切りでした。
ヤングカンヌは30歳までの人がエントリーできる、
世界的な社会課題解決アイデアコンペティションです。
かっこつけてM-1風にいうとラストイヤーだったこともあり、
社会をよくするためのアイデアを一生懸命考えました。
後輩と朝までかけて「よりよい社会のためになっているのか?」を議論し続ける、とても貴重な経験でした。
提出したその足で、『爆弾』を観にいきました。
えぐりあうような言葉の応酬がすさまじく、
おかげでこの2週間の、よりよい社会について考えたすべてがぶち飛び、
今はとてもスッキリしています。
リレーコラムもぐんぐん書けそうです。
これから1週間よろしくお願いいたします!
| 5989 | 2025.11.03 | コミュニケーションの街 |