インフルエンザと蒟蒻
宅配の荷物がいくつも届いた日、
玄関の上り框あたりをいろいろ整理していると
スーパーの袋に入った蒟蒻が出てきました。
おお、懐かしい。きみは正月のおせち用の蒟蒻ではないか?
年末から正月にかけてインフルエンザに罹り、
管楽器のような音を立てる喉と喘息のような咳に苦しみながら
肉を焼き、また別の肉を煮て潰し、ニシンを炊き、
鯛のアラからそぼろをつくり、
小鯛の笹漬けは食べきれない分を一夜干しにしたりして
正月の食料を処理したのですが、
賞味期限が長い蒟蒻は「あとでね」と挨拶したきり忘れていました。
そも買ったまま袋から出してないことが申し訳ない。
さて、この蒟蒻をどうしよう。
正月のおせちのときは、
厚手の蒟蒻一枚が三枚になるように薄切りにして、
裏表に切れ目を入れて、油でじわじわ揚げて水分を抜いて
味が染み込むようにじっくりと炊きます。
言い訳のようですが、この蒟蒻を発見したとき、
私のインフルエンザはひとまず治っていましたが
難儀は続いていました。
まず、病中は食べる意欲がゼロになっていたので
体力が驚くほど落ちていたこと。
次に飼い猫の楽浪(ささなみ)さんから風邪が感染した老猫大王が
やはり病中に食べる意欲がゼロになり、
風邪は治っても「自力で食べられるようになるかどうかが勝負」と
ドクターに言われたこと。
猫の看護もなかなか手がかかります。
そんなややこしいところに出てくるなよ、蒟蒻。
結局のところ、蒟蒻はあまり面倒なことをせずに
薄切りにしてごま油で炒りつけてお惣菜に。
これはこれでおいしいからいいのですが、
正月の晴れ舞台のつもりだった蒟蒻には気の毒でした。
それ以降、正月用品が思わぬところに残ってないか
気にしています。
冷蔵庫の奥からは、塩出ししていない数の子も発見しました。
いろんなところから消化しきれなかった正月が顔を出します。
野菜はまだ買っていなかったのが幸いでした。
すでに買ってしまっていた里芋は正月に炊きました。
慈姑は食べずに水栽培しています。
正月の食材を処理しながら猫の看護をし、
インフルエンザと戦う日々はなかなか過酷でした。
明日は飼い主のインフルエンザに付き合って風邪をひきやがった
二匹の猫のお話、「インフルエンザと猫」です。
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