「宣言」編
大好きな佐藤充くんから繋いでもらいました、岩崎裕介と申します。
今年度入会させていただいた一年生です。恵まれたことに同期には充くんをはじめ、松村絋世、市川晴華など業界でも指折りのマジで面白く、スタンスも尊敬できる人間が集まっており、早くもこの代に帰属意識を持ち始めています。
僕はコピーライターではなく、東北新社出身のCMディレクターです。
なのですが、最近はじめて『チルド』という長編商業映画を作ったので、「CMディレクター/映画監督」と名乗りはじめました。むずがゆい。
でも、「CMディレクター/映画監督」です。「映画監督/CMディレクター」でも、「映画監督」でも、「映像監督」でもなく「CMディレクター/映画監督」です。
なぜなら、僕はこの仕事を愛しているからです。CMディレクターになることを目指していたし、この仕事が何よりも面白い/楽しいと感じているし、大袈裟に言えば、誇りに思っているからです。
学生時代にYouTubeで偶然見つけた川崎徹さん演出の関西電気保安協会の太古のテレビCMが、僕の原体験でした。目的があって存在してんのに、それを達成しながら人間の本質に迫りすぎだろ、こんなクールなものがあるのかよと感動し、この道を志しました。その時から今に至るまで、ずっと魂をたぎらせながら、いかに観た人を楽しませられるか、関わってくれた人を喜ばせられるかを念頭に、泥臭くやっています。
観た人を楽しませられるか/関わってくれた人を喜ばせられるか。
これ全然対立してないですからね。サボらなければ、どっちも達成できるはずですから。
なのに…………………
昨今の広告は………………
きょ、虚無すぎるだローーーーーーーーーー!!!!!
テレビを見ていて、YouTubeを見ていて、街中を歩いていて、目に入ってくる、ありとあらゆる広告の大半が、な、何らかの虚無を内包しすぎだローーーーーーーーーーーー!!!!!
見たことがある、品がない、その商品で言わなくてもいい、視聴者をなめている、知名度の高いものにフリーライドしている、あるあるをただ並べている、コピーに着地していない、物語とコピーがブリッジしていない、クリエイターの自意識が垣間見えている、そもそも何も言っていない、そのいずれかに確実に、該当してしまっているのが現状だローーーーーーーーーーーーーー!!!
キーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
カーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
アッピャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・わかります。
・・・・・・わかりますよ。
・・・・・・本命の、プリミティブで芯を食っていて、頓狂だけどなんか笑えてしまう至極の案も、C案とかD案とかに潜ませていたのですよね。でもそれでは前例もなく、リーチを取れる保証もないから、一応提案したタレントを起用した替え歌ものを、先方が選ばれたのですよね。しょうがないですよ、それは。
・・・・・・で、でも、私たちよ!
本当に、最後の最後まで、戦ったのですかい!?!?!?!?
本当に最後の最後まで、自分たちが面白いと、これはいけると思ったものを信じたのですかい!?「いや確かに替え歌もいいですけども、こっちの企画の方は既視感もないし、余白あった方がかえってインパクトあると思うんですけどね」みたいな理論武装でもって、真のおすすめを通すべく先方とラリーをする行程を経たのですかい!?希望を持ってこの業界にやってきた頃の自分に見せても、恥ずかしくないものを作っているのですかい!?魂に由来する企画を、簡単に明け渡していませんかい!?というか魂そのものが、消えかけていませんかいひ、ひぎいいいいいいいいいいいい!!!
自分も負けそうになるとき、あります。狂った数の案件を並行してやっている中で、進行中の案件のその全てを、フルで魂をかけてやっているかと問われたら、そうとは言えないかもしれません。ポキッといきそうになることもあります。
で、でも、もがくよ!!自分がかつてくらった、先人たちが作ったクールでぶっっっっっとい広告に負けないような面白くて、しかもめっちゃ機能する広告を、作り続けたいから!!!
戦うものは日々増え、強大になっている気がするけれども!そこで自分たちが戦うことを辞めてしまえば、みんなの目に触れるものがどんどん短絡的に、貧相に、下品になるじゃないかあ!そんなの、自分たちの存在意義、なくなっちゃうじゃないかあ!
これ以上、広告が嫌われるのは、い、嫌だああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!
って、市川晴華が言ってました。
| 6092 | 2026.04.27 | 「宣言」編 |