コピーライターになりたい
コピーライターになりたかったわけではない。
名探偵になりたかった。
アイドルになりたかった。
お笑い芸人になりたかった。
でも、なにひとつ
本気で叶えようとはしなかった。
そうして何者にもなれずにいた私は、
気づけば、広告代理店の面接をうけていた。
面接中も、研修中も、
クリエーティブなんて1ミリも頭によぎらなかった。
営業になってコンテンツを扱う仕事ができたら、くらいにしか思っていなかった。
研修のとき、はじめてコピーライターという仕事を知った。
コピーという言葉も初めて聞いた私は、
講師に隠れてこっそり「コピー どんなの」と検索していた。
それくらい、広告というもの、コピーというものに興味を持ったことがなかった。
そんな私が配属されたのが、
関西のクリエーティブ局でコピーライター。
こんなはずじゃなかった。
急にわたされた肩書にわたしは動揺した。
私がコピーライターなんておこがましすぎる。
広告について、クリエーティブについて、全く何も知らない私がコピーライターなんて。
同期や先輩方のおもしろい企画やコピーに圧倒されながら、
ずっと自信なく過ごしていると、ある日、先輩に言われた。
自信がないほうが失礼だと。
本当にそうだと思った。
自信があってもなくても
コピーライターなのは変わらないのだから、
自信なんてあったほうがいい。
そこから、わたしは自信満々になった
ふりをしている。
理想のわたしのかりそめの自信と、
ふとしたときに出てくる自信のないわたし。
賞をとったら少しはかわるかなと思っていたけど、全く変わらなくて。
でも、どっちの私も本当の自分なので、
大事にしていきたいと思います。
私はいま、コピーライターになりたい。
*
1週間お付き合いいただきありがとうございました!
なんとなく、私という人間が伝わればいいなと思い書き始めましたが、
自分のことを開示するのは恥ずかしいものですね。
少しでも楽しんでいただけた方がいれば幸いです。
さて、来週のリレーコラムは、
あたたかい人柄で柔らかい言葉をつむいでいく
私の憧れのコピーライター
早坂さんにお願いさせていただきました。
急なお願いにも関わらず、
ご快諾いただき本当にありがとうございます…!
早坂さんのコラムを読めるのが
今からとっても楽しみです!
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