いのちの水
昨日、お風呂とサウナが好きと書きました。
今日は僕がお風呂好きになった理由でもある銭湯に
中高時代からよく一緒に通っている
20年来の友達ジローについて書いてみます。
彼との出会いは小学3年か4年のとき。
僕が幼稚園から通っていた書道教室に
やってきたのがジローでした。
彼は後ろ髪の一部分だけを伸ばして毛先を茶色にしていました。
ボクサー辰吉丈一郎のあの髪型ですね。
僕は勝手にカブトガニとあだ名をつけてましたが、
彼は僕のことを色白と呼んでいたらしいです。
小学校が違うのでお互い喋ることはなかったですが、
中学校に入って学校が一緒になりました。
髪型がもうカブトガニではなくなっていたので、
最初はわからなかったですが喋ると書道教室の
カブトガニ、色白でつながって自然と仲良くなっていきました。
カブトガニヘアーの理由を聞けば、
女の子が欲しかったお母さんの
せめてもの抵抗でヤン毛(関西弁で襟足、後ろ髪のこと)
だけを伸ばしていたらしいです。
おばちゃんのセンスに脱帽。
ちなみに、ジローの兄弟は
兄の太郎、弟の二朗、愛犬のサブローの3兄弟で構成されています。
父と母のネーミングセンスがイケてます。
今でも東京や正月地元に帰ったとき
「風呂行く?」
「りょうかい」
で集合するぐらい銭湯が集まる場所です。
そんなジローに救われたこともあります。
東京時代の年末、繁忙期で忙殺されていた僕は
いつものようにジローと集合して
レモンサワーを2杯飲み、銭湯へリフレッシュしに行きました。
いつも通り風呂に浸かっていたのですが、
なぜかこの日だけ、
あれよあれよと体温が上がる感覚があり
のぼせた。
という言葉を発した後、脱衣所に出ると
視界が点になり真っ裸で意識を失いました。
肘を打ったのがきっかけで、
意識はすぐ戻ってよかったのですが
脱衣所で横になったまま
「オレ倒れてた?」
と、ジローに向かって発したらしいです。
「自分がいちばんわかってるやろ。
あと、倒れたくせになんかカッコつけててダサかったで」
と当分イジられつづけました。
実はあんまり覚えてないけど。
番台のおばちゃんが持ってきてくれた
ペットボトルの水に救われてなんとか回復しました。
ほんの少しだけ余った水を
いのちの水と名付け、
1年ぐらい家のカウンターに飾っていました。
それから1年間ジローからは、
いのちの水事件をいじられ続けたのですが
次の年の年末、ジローからLINEがきました。
「おれもやったわ」
「なにが?」
「銭湯の脱衣所で。飲んで倒れた」
つまり何をお伝えしたかったかというと
お風呂前の飲酒には十分気をつけください。
というか、やめた方がいいです。
ちなみにジローも無事です。
散々よく言われていることですが、
実際に風呂好きが2分の2で倒れています。
その日の体調次第ですが
入浴前は飲むな、という警鐘コラムでした。
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