リレーコラムについて

平和というようなテーマで書きました

梅田大輔

もうすぐ3歳のうちの子は
ぼくがトイレに入っていると
ドアを開けて入ってきます。
洋式の便器の、ふつうの狭いトイレですが、
そこでいろいろ話をしたりもします。

このまえ、ぼくが小便をしていると、
いつものように息子は僕の横に立って
小便の放物線を眺めていたのですが、
急にひょいと手を出して、
その放物線をさわろうとしました。

ぼくがあわてて放物線をコントロールして
その手をよけると、息子はおもしろがって
繰り返し、手を引っ込めては出します。
ぼくもおいおいおいおい、とか、やめろやめろーと言いながら
放物線の方向を変えたり、キュッと止めたりしました。

ぼくもちょっと楽しくなってきたのですが、
親として、子どもの手に小便をかけておもしろがるのは
どうかと思いましたので、
小便を一時中断して、小便にさわっちゃだめだ、
あんまりきれいなものじゃないから、ということを説明しました。
わかった、というような顔を息子がしたので
もういちど小便をはじめました。

息子も手を出さないので、ぼくも警戒を解いて
放物線がふたたびリラックスした感じになったとき、
そのときを見計らっていたかのように
息子はおもむろに両手を出して、
ぼくの小便で手を洗いはじめました。
水道で手を洗っているみたいに、しぐさがとても自然で、
ぼくは意表をつかれて笑ってしまって怒れなくなりました。
しかし親として笑うのと小便を止めて、
こらっと言って、タオルを手にとって拭こうとすると
息子はトイレから勢いよく逃げました。ぼくは追いかけました。
ぼくにとってはとても平和な感じがした、日曜の朝でした。

有限会社E 梅田

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