リレーコラムについて

闘いの日々。

中村聖子

私が今まで闘ってきたもののひとつに「虫」がある。私は「虫」が嫌い。テレビや図鑑で見る分にはいいけど、そばで存在をアピールされるのがイヤ。殺すのもイヤ。そしてイヤ〜ンと逃げるのもイヤ。

その昔、山の上にある実家に住んでいた頃。夏の夜に電気をつけたまま、うっかりウタタ寝をした。不覚にも、窓が5ミリ開いていた。ヤーな気配に目を覚ますと天井一面びっしり、何万匹という蚊が…。私は笑いながら固まった。対処の方法を考えた末、掃除機で一気に吸い込むことに。夜中の2時に、こんなことしているのは世界中で私ひとりだろうと思いつつ。

こんなこともあった。
お風呂に入っていた私は、得体の知れない虫が風呂場の内側のドアノブに止まっているのに気づいた。「ゲ」と思ったが、ドアノブに止まっているから私は外に逃げられない。でも妙な動きをして、相手に戦闘態勢をとられても困る。結局、裸のまま微動だにせず、ひたすら虫が移動するのを待って1時間半。失神するかと思った。

こんなこともあった。
うどん屋さんでの事。カウンターに座っていると、黒くて長ひょろいものが私の体を這い上がってきた。毛虫。私はとび上がり、順番待ちしている知らないおじさんに「取ってください!」と命令した。おじさんは、あまりに唐突な命令に躊躇しながらも「よ、よかですか!?」と確認後、見事な手さばきで胸のあたりにいた毛虫を払い落としてくれた。食後、恐る恐る毛虫のゆく末を確認したら、ぺちゃんこに踏みつぶされていた。ちょっぴりかわいそうだった。

今住んでいるマンションも、でっかいゴキブリがたまーに出る。仕掛けている4つのゴキブリホイホイは、もう5年さわっていない。

で、だからなんだ、と言われても…

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