リレーコラムについて

名作より、失敗作から学ぶ。

米田恵子

入社5年は師匠に口を利いてもらえない。
これは、私がいた事務所の伝統かもしれないですが笑、
師匠から書き方を教わることは、まずないですよね。
みなさん「見て盗め」が基本だと思います。

でも、「名作」を見ただけで書き方まで見抜けますか?
私は勘が悪かったので、うまいコピーだと分かっても、
書き方まで分からなかった。

師匠の机を掃除しているとき、
ひとつのコピーが生まれるまでの
失敗作の束を見つけました。

まず、思考の順番が書き殴られていて、やがて
これだ!という視点の軸が何度も書き殴られる、
それは、ゆるやかにコピーへと姿を変えていき、
しばらく推敲されます。
コピーは確かにどれも失敗作で、激しく×印がついているものや
二重線で訂正するものが、これも順番に書き殴られていて、
自分に取材している軌跡が一目瞭然。
ほぼ決まったところで、言い回しやニュアンス、主語を変えて、
最終調整に入る。

試行錯誤してもがいて苦しむ姿は原稿に如実に現れ、
思考の積み重ねが的確で、答えへの階段を着実に上っている過程は、
惚れぼれするし、視点の豊かさにも圧倒されます。

うまい人の失敗作は、
名作より勉強になる。

(つづきます)

NO
年月日
名前
4582 2018.11.18 片岡良子 阿闍梨餅
4581 2018.11.17 片岡良子 ひたち20号
4580 2018.11.15 片岡良子 ひたち5号
4579 2018.11.13 片岡良子 はい!
4573 2018.11.12 春日井智子 今宵は、シャンパンからはじめましょう。
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