リレーコラムについて

横断歩道の作法

小川祐人

横断歩道が苦手です。

正しく言うと、
赤信号を待っている時に
向こう側に知り合いがいるのに気づいて、
でもちょっと距離があるし周りに人もいるので声をかけづらく、
信号が変わるまでをどうやり過ごせばいいのか分からない待ち時間
が苦手です。

図式化してみると、

相手
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自分

という状態のときです。

これはひょっとして僕だけなのかもしれないと思い、
「横断歩道 向かい 気まずい」で検索したら176.000件ヒットしました。

世の中には結構同じこと考えている人がいるようです。

さて、そんな176.000人のみなさんはどうしてますか?

軽く手を上げて存在をアピールしてみる。

友達の場合、確かにそれはありです。
でも、先輩や他社の方の場合はいきなりカジュアルすぎます。
アメリカ人ならできるのかもしれませんけど。

自然に微笑みかける。

気づいてるよ!というサインとしては有効かもしれません。
でも、赤信号が変わるまでにニヤニヤし続けるのはちょっと危険です。
近所の交番に通報されかねません。
そしてどちらかと言えば笑顔が得意ではない僕の場合、
「自然な笑顔」はたいてい「不自然な笑顔」になります。
(どうでもいいですが、誰かの送別会用にコメント付で写真を撮ったりする時に自然な笑顔をしてくださいと言われることがあるのですがそれも苦手です)

アイコンタクトを送る。

一番大人なやり方なのかもしれません。
でも、アイコンタクトって何でしょうか。ウインクでしょうか。
僕の目は小さいので、目でコミュニケーションができる人が羨ましいです。

「いま目の前にいますよ」とLINEを送る。

これはきっとダメですね。何だかストーカーみたいです。

遠回りして別の横断歩道を渡る。

いよいよいじめられている中学生にみたいになってきました。
そもそもそんなに重いテーマなのでしょうか、これ。

ならばもう、いっそ気づかないふりをする、という選択肢があります。

スマホに夢中なふりをする。
腕時計をおもむろに見る。
行き交う車を眺めてみる。

そして青信号になってすれ違った時に初めて
「ああ、偶然ですね!」感を出す。

しかし小心者の僕は、「あ、こいつ今俺を無視してるな」と
思われているのではと気が気でないのです。

煮え切らない文章ですみません。

インターネットの発達で、
遠距離をつなぐコミュニケーションは豊かになりました。

でも、街の中での、そういう「中距離の間合いの取り方」こそ、
現代人は苦手としているのではないでしょうか。

何が「でしょうか」だ、という感じなのですが、
そもそもこんなくだらない考察を
ここまでお読みいただきありがとうございます。

このまま特にオチもないまま終わりますが、
次はもう少し明るいテーマで書こうと思います。
引き続きよろしくお願いします。

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