リレーコラムについて

マスのコピーライターがWEBの荒波にガチで挑んでYahoo!ニュースに取り上げられるまで

西島知宏

みなさんこんにちは。
すいません。2日飛ばしてしまいました。
そして、何と今日が最後になってしまいました。
そして鶴さんからAVネタをふられていたのを今見ました。ここから軌道修正は無理そうなので許して下さい。今度チロルチョコおごります。

さて、一昨日ご紹介した「街角のクリエイティブ」というサイトですが、
今年(2015年)の1月15日にオープン致しまして、
初月から40万PV越えという、半笑いになるくらい順調に成長しておりまして、その上、NHKラジオに呼ばれたり、大監督の映画の試写会にマスコミとして招待されたり、出版社から単行本刊行の依頼まで来たりして、そろそろ上空からタライが落ちてこないか心配になっているのですが、実はサイトがうまく行くことに関しては自信があったんです。

というのも、前回書いた「コピーライターのマーケッター感覚」がWEBでも使えるだろうという確証がありました。

その確証をもとに最初に書いたのが以下の記事です。
<広告用語で「鶴の恩返し」を読んでみた>
http://www.machikado-creative.jp/planning/2172/

この「昔話をパロる」というフレーム。ネットでは夙川アトムの真似だとか、IT用語で昔話を書いてる人の真似だとか色々言われてるみたいですが、全然違いまして、昔から創作活動領域においては良くやられてるやり方なんですね。
あの芥川龍之介が桃太郎をパロっていたり、太宰治が浦島太郎やカチカチ山をパロっていたり。「誰もが知ってるフレームを借りる」というのは昔から結構な鉄板ネタなんです。

広告業界でも家庭教師のトライがハイジというフレームで展開していたり、ユナイテッドアローズのグリンレーベルリラクシングが往年の名ドラマのフレームを借りていたり、「誰もが知っているフレームをパロる」というのでヒットCMが出来上がっていますよね。

この歴史が証明してくれている「マスに刺さる法則」はWEBでも通じるはずだという確証がありました。
そして次に、WEBでウケるライティング力なんですが、そこはもともとの私の持ち味として自信があって、twitterの140字の小説をバズらせた経験もあったので問題ないだろうと思っていました。

知らない人のために・・
<「会社辞めたい」と呟いた。>

こんな感じで、それまで培った広告コピーライターとしての経験をもとに、確信を持って記事をバズらせることができました。
Yahoo!ニュースにまで行くとは思いませんでしたが。

<Yahoo!ニュース JK版「鶴の恩返し」傑作と話題>
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150317-00000026-rnijugo-sci

しかし、一方で、自分が持っていた感覚からまったく外れていたものもありました。それは「フレームの寿命」です。

下記、街クリの私のライターページを見て頂くと良くわかるのですが
<街クリ 西島ライターページ>
http://www.machikado-creative.jp/author/admin/

前出のむかし話フレームで展開した6本、リリースするごとにPVが一気に下降線を辿っているんですね。しかも、ある程度こなれてきて記事のクオリティ的には上がっているはずなのに、です。

Yahoo!のライターをやっている知人が言っていた言葉で興味深かったものに「WEBではダチョウ倶楽部的お笑いは通用しない」というのがあります。つまりWEBでは「予定調和はすぐ飽きられる」と。

私の認識では、広告のフレームはある程度長く展開しても、面白ければ飽きられないと思っていたので、視聴形態の違いはあれど、このWEBメディアの違いようには、かなりショックを受けました。ここまで早く、残酷にフレームの寿命が終わるのか、と。そしてWEBには「いつものコンテンツを見て安心する」というニーズはないのだな、ということがわかりました。

そんなこんなで、自信満々にはじめたWEBコンテンツ事業でしたが、コピーライターのマーケッター感覚がハマってニンマリしたり、すぐに飽きられて絶望したり・・。

結果的に感じたのは「WEBコンテンツは一筋縄ではいなかい」ということでした。最近「広告のコンテンツ化」が叫ばれていて、私自身WEBコンテンツの肌感なくそこに巻き込まれていく危険性を感じて始めた街角のクリエイティブでしたが、やはりWEBは、そう簡単にはいかない修羅の国でした。怖い所でした。

でも、やっぱり楽しいんですよね。広告業界である程度経験を積んで、クライアントも代理店もある程度私のことを知っている状態でモノを書くのも楽しく、やりがいのあることなんですが、WEBで名前も明かさないような人達とガチで勝負して、プロもアマもなく、面白いものだけが評価される世界ってやっぱりドキドキするんですよ。

コピーライターという職業が今までのままではいけなくなった現況において、失敗の経験値が高い、WEBコンテンツの酸いも甘いも分かっているコピーライターというのは、一つの、新しいあるべき姿ではないかと感じる今日この頃です。そして始めてしまったので、とことんWEBコンテンツを極めてみたいと思っています。

ということで、2回しか書いてない状態で終わってすいません。
街で見かけたら石を投げて下さい。よけますので。

気になる次回のコラムは・・何と「街クリ」リレーなんですね。

そうです。街クリでコラムを書いている私以外のTCC会員といえば・・。
もうお分かりですね。そうあの人です。

月曜の鮮烈な登場、乞うご期待です!
TCCのサーバがパンクするような記事を書いてくれると思います。
ではみなさん、またどこかでお会いしましょう。

NO
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