詩の4
その扉はいつになったら開くのか。
雨の日も
風の日も
雪の日も
男は重い扉の前で立ち尽くした。
男の開門の嘆願は
ことごとく
はね返された。
自分が風であればと
男は切に思った。
真夏の野を切り裂く一片の風になれば、
この扉の隙間から、
あの窓の隙間から
身をすべりこませ
焦がれる人の目の前に立つことができるのに。
風になりたいと、男は思った。
以上、
抒情詩「NHKの集金の人」
でした。
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