リレーコラムについて

眞木準企画室

忽那治郎

 初めて言葉の存在力を感じたのは、小学
生のとき、埴谷雄高の『死霊』を読んだと
きだった。

 嘘。あんな難解なものを小学生は読みは
しない。小学生はコロコロコミックと、決
まっている。ちょっと言ってみたかっただ
け。
 てゆーか。書くことがない?
 ほんとはあるけど。眞木さんのこと。
 でも、よけいなこと書いて、筆禍をまね
くのもやだし。とりあえず、差し障りがな
さそうなとこで、事務所ことでも。ハコ、
器の部分ね。

 事務所は、とある建築家の「作品」でも
ある、おしゃれな3階一戸建てです。象の
形をした大きなコンクリ板を、2枚、前向
きと後ろ向きに立ててください。その間を
おしりから頭まで(相対する方はつまり逆
から)を、布で覆います。それが眞木準企
画室の外観です。
 わかんないか。
 つまり変わってる。入り口は、ガラスば
り。1階はスタッフが机をならべます。2
階は会議室&資料室。そして3階が眞木さ
んフロア。2階から3階は吹き抜けです。
先に2枚の板を布で覆うと書いたのは、マ
キキの屋根が東京ドームと同じ、グラスフ
ァイバー(だったかな)だから。見かけは
布。自然光がやさしくとけこむのは良いの
ですが、太鼓に皮を貼ったような状態なの
で、雨がふったら、ドンドコ、ドンドコ。
鳥が歩いけばズンドコ、ズンドコ。ハッピ
の一枚もはおりたくなります。
 建てた建築家はこれをきっかけに、梱包
芸術で名高いクリストと対談することにな
ったそうです。すっぽかしたらしいけど。
クリムトを。

 少しは見えたました?眞木準企画室。

 さて、来週のコラマーは眞木さんです。
といいたいのですが、師匠の負担をへらす
のが弟子たる第一条。増やしてどうする。
という訳で、東急エージェンシーの小林孝
悦さんです(仕事増やして、ごめんなさい
)。小林さんは、クリーニング屋の潔白を
証明するために、6時間おき(でしたよね)
にポスターを張り替えた、イノセントマン
であります。その心がほんとにイノセント
かどうかは、来週のコラムをよーく見てみ
ましょう。
 お目よごしでした。

NO
年月日
名前
5692 2024.04.21 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@ヘラルボニー
5691 2024.04.20 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@韓国の街中
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