リレーコラムについて

ITという伝書バト

忽那治郎

 ふーん、次は眞木準企画室の忽那治郎さんか…。  僕じゃん!
 という訳じゃなく。武藤さんは、いきなり人にふったりしない。
ちゃんと早くから、バトンを見せてくれていた。が。結局書くの
は、直前である。

 で、今書いた文章が、もう載っている(ここ、想像)。この早
さが、今の世の中のテンポなんでしょう、きっと。シコシコと書
いたコピーが、海外出張中のクライアントにメールでピッと送ら
れ、満身傷だらけになって、即座にピッと戻される。
うう、せつない。
ホテルのトイレでりきみながらチェックしている場合もあるわけ
で。 ない。それはない。でも、出版界とかも、似たような現象
が起きているはずと思う。海外旅行をダシに締め切りを拒む作家
先生が、編集者にモバイル持たされて、「これで問題なし」みた
いな。ああ、伝書バトはどこへ行ったかな。

 今、世界はこの、いかに伝えるか、に膨大なお金と力を注いで
いる。発展している。まさに、地球中が霞を食って生きている印
象である。だって洗濯機とかと違って、IT機器は情報が入ってな
いと、それ自体には価値がないから。で、PCやケータイはもちろ
ん、近々いろんな家電品がリンクされるらしい。そのうち、便器
やら芝刈り機やら電ノコやら、つながらなくていいものまでつな
がりそうな勢いだわ。
 数千年、人類やってきたけど、結局やりたかったことは、以心
伝心だったのね。
 ということでしょうか。伝える速度に骨身を削るコピーも、ま
ぎれもない情報技術であるから、ITとコピーは親戚みたいなもの
なんでしょう。きっと。

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