リレーコラムについて

トイレで、子どもが、なにを問う、の件。

米田恵子

(お食事中の方、ごめんなさい)

学生時代、バイト先のデパート
で思ったことを、ひとつ。

トイレって、唯一、
親と子が離ればなれになる空間
ですよね。

待たされる子どもにすれば、
自分とお母さんを隔てる個室の壁は、
それはそれは、ぶ厚く、高く、思えるもの。

お母さんが、ちょっとでも
出てくるのが遅いと、
すっごく不安になる。
みたいです。(私もそうだった)

たおれてないか。
流されてないか。(ないよ)
ひとりは、やだよ。
会いたいよ。
早くでてきてよ。(ドナドナ)

と、母親の安否を気づかうあまり、
子どもから出てくる言葉に、

「お母さん、うんこ?」

があります。しかも、
応答するまで連発。
不安炸裂、泣きだしそうな子から、
ドアを激しく連打するキレキャラ、
妹弟と一緒に待つしっかり長女など、
その口調はさまざま。
子どもにとって、お母さんは、
すべてですもんねー。
とにかく必死。かわええの。

それにひきかえ、
お母さんの返事は、
「・・・うん」
のひとこと。怒2割、恥8割。
そりゃ、そうだ。
お母さんだって、乙女だもん。
公衆の前で、そんな発表。
第一、出ていきにくい。

その場に居合わせた人は
なんだか早くおいとましたほうが
よいかしら空気につつまれたり。
ぬき足さし足しのび足でFO・・・

今は、「親子トイレ」
(子どもを待たせるイスを個室内に設置)
が、いたるところに普及して、
そんな問題も水に流され〜ザパ〜ン
トイレに平和がおとずれました。
めでたしめでたし

が。
こないだ、
10年ぶりくらいに、
聞いたんです。
その「親子トイレ」から。

「ママ、うんこ?」
「シーーーーーーーッ(おそらく人さし指つき)」

がんばれ、お母さーん。

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