忘れ草
わたし45歳になりまして。
さっきTCCのページで確認したら
「2006年入会」と書いてあったので
TCCに入ってから20年近くになります。
てことは会費100万円以上払っているのか。
まあそんなことはどうでもよくて
どうでもよくはないのですが。
45歳ともなると大概のことは経験済で
めったに新鮮なことが起こるわけではないのですが、
先日人生初の出来事がありました。
入院&手術です。
すみません、ここから先
病気の話ですし、特におもしろいというわけでもないので
読みたくない方は離脱してくださいませ。
じゃあなんでそんな話を書くのだと。
そう言われても、なんか無性に話したいのですよ。
これはもう本能ともいえましょう。
爺さん婆さんが病気の話しかしない理由がようやくわかりました。
さて、事の経緯をお話ししますと
2月の末日、夕食でカキフライを食べたんですね。
その夜、急にお腹が痛みはじまして。
それはもう布団の上でもんどり打つような痛みで。
全然寝られない。
救急車を呼ぶか?
というとそれほどではない。
ギリギリで生きて痛いから〜♫
みたいな。
「ああ、牡蠣にあたったのだろう」
ここまで読まれた方はそう思われたはず。
違うのです。
わたしは過去の経験からその痛みを知っていました。
15年前、会社の医務室に駆け込んで、
脂汗を流しながら泣き叫んだあの痛みだと。
みなさん、胆石発作ってご存知ですか?
**胆石発作(たんせきほっさ)**とは、
胆石(胆のうや胆管にできる石)が胆のうや胆管をふさぐことで起こる、
急性の激しい腹痛発作のことです。
医療的には「胆石疝痛(たんせきせんつう)」とも呼ばれます。
(by ChatGTP)
そう、わたしの胆のうにはずっと石があった。
15年前、人生でいちばん痛かったあの日。
「胆のうは無くても日常生活に支障がないし、手術で取ります?」
と医者から言われたとき、とにかく手術が怖かったわたしは
「ちょっと・・・様子見ていいっすか?」
と答えてしまった。
その後痛みは自然と引いて、
毎年、健康診断のエコー検査で
「石ありますね」と言われるたびに
「そうなんすよ〜でも全然大丈夫なんすよ〜あはは」
とか言っていた。
ずっと今日までキミのこと忘れていたのに・・・
「久しぶりだね・・・」
布団の中でのたうち回りながらそうつぶやいて
一睡もできなかったが、早朝にようやく痛みはおさまり
朝イチで近くのクリニックに駆け込んだ。
医者がエコーでお腹をグリグリしながら
「石ありますね」
「はい」
「取っちゃいます?」
さあ、2度目のチャンスをやろう。
病気の神様はそう言っていたのだろう。
しかし私は15年前と同じあのセリフを吐いてしまった。
「ちょっと・・・様子見ていいっすか?」
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勢いで書きはじめたら思いのほか長くなってしまったので
続きはまた明日で・・・
バトンを受け取った岡野草平と申します。
リレーコラム、何年振りでしょうか。
完全に油断していました。
辻中くんとは仙台出張のおりに
松尾芭蕉ゆかりの地である松島を観光しながら
お互い人生初の俳句を詠んだ仲でして
そんなわけで最後に一句。
忘れ草 石とコラム また痛む