インフルエンザとニシン
実のところ、
インフルエンザの記憶があまりに遠いので、
私はもうインフルエンザから卒業してしまって
二度とインフレンザに罹ることはないと思い込んでいました。
神をも恐れぬ思い込みでした。
去年の暮れ、どこも年末年始の休みに入って
正月の準備をしようというときに、
喘息のような咳に鼻水、高熱がやってきました。もしやこれは?
病院は休みですが、確認するまでもなくインフルエンザです。
一日様子を見て、年越しの客に飲み会を中止する連絡をして、
ま、あとは寝ていればいいさ…と思ったのですが、
いやいや、いやいや、とんでもない。
そういうことにはなりませんでした。
すでに米の研ぎ汁に浸けてある「身欠きニシン」を思い出したからです。
まずい、ニシンがいた!
身欠きニシンは最低でもふた晩は研ぎ汁または糠水に浸けて戻します。
それから腹骨をすき取ったり、残っている鱗を取ったり
いろいろ下処理をして、いったん番茶でちょっと炊いて、
それから本格的に炊き始める面倒なものです。
がっ、やらなくちゃ。
ときどき台所の床にへたり込みながらニシンを炊きました。
しかし、苦難はそれだけではありませんでした。
ニシンとほぼ同時に思い出したのは
塩と胡椒とニンニクを擦り込んでラップしてある肉でした。
いかん、ローストビーフも焼かなくちゃ。
私はオーブンではなく七輪に炭を熾してローストビーフを焼きます。
熱でボーッとしながら焼いたわりにはうまく焼けました。
さらにリエット用の豚肉がありました。
鯛そぼろをつくるつもりで鯛のアラまで買っていました。
アラからつくる鯛そぼろは面倒だけど、お茶漬けにするとうまいです。
しかし…
そうこうしているうちに飼い猫の楽浪さん(ささなみ・雌)が
風邪をひきました。
クシャミ、鼻水、涙目です。
軽症ですが、放っておくと鼻水や涙が目と鼻を塞ぐので
一日に何度も濡らしたカット綿できれいに拭き取ります。
インフルエンザって、こんなに忙しかったかなあ???
いや、そうではなく、インフルエンザのせいで動作が超スローになっていたのです。
年末と正月とインフルエンザの嵐が過ぎ、
1月も半ばになったころ、
私はスーパーの袋に入ったままの蒟蒻を見つけました。
明らかに正月の煮染め用の蒟蒻でした。
野菜はまだ買ってなかったけど、
先に蒟蒻だけ買っておいたのでした。
そんなわけで、次回は「インフルエンザと蒟蒻」です。
| 6030 | 2026.01.19 | インフルエンザとニシン |
| 5586 | 2023.09.15 | ブーブー!ブーイングを怖がるな! |
| 5585 | 2023.09.14 | 出産直後のブリュンヒルデ |
| 5584 | 2023.09.13 | シチリアの女は立ちかたが違う |
| 5583 | 2023.09.12 | 輝きながら愛し 笑いながら死のう |


