あなたのニューロンはどこから
博報堂関西支社には、大きな大きな丸テーブルがあって、
ほぼ毎日、田中幹さんが座っています。
そこにたまたま、コピーライターの河野くんと最近関西にきたプランナーの乙藤くんが居合わせて
ある議論が始まりました。
いい企画が思いついた瞬間を、もしも再現できたら、
いい企画をコンスタントに思いつけるのではないか。
仮説として、なにか脳に刺激を受けたときに、
なにかしらのニューロンが働いて、
いい企画が思いつくのではないかと踏んでいます。
ではなにがニューロンとして考えられるのか。
現在、見つかっているニューロンは以下です。
場ニューロン。移動することで企画が思いつくタイプ。
水ニューロン。風呂やシャワーなど水を浴びることで思いつくタイプ。
出ニューロン。会議が終わって会議室を出た瞬間に思いつくタイプ。
打ニューロン。自分を殴ることで思いつくタイプ。
あと、トイレを我慢し続けてギリギリの感情になることで企画が思いつくこともあり、
これは「尿ロン」と呼ばれています。
そして、その日もっとも革新的なニューロンを提唱したのが、幹さんです。
昔、よしもと漫才劇場のCMを企画されていた頃に
”ひとつの死体袋の中に2人の漫才師が入っている”という企画が突如思いついたそうです。
こちらです。
制作し終えた後、たまたま家で観ていた「ブレイキング・バッド」というドラマで同じようなシーンがあって、
(死体袋が階段から滑り落ちるというシーン)
そういえば企画会議のときに21.incのプロデューサーの篠田さんが、
ブレイキング・バッドのTシャツを着ていたなあと、そこで気づいたそうです。
もうひとつ、もとさんがTCC新人賞を受賞された、
シャープのラジオCM。
企画がぜんぜん思いつかなくて
いったん美容院に行ってみたら、
その時たまたま髪を切ってくれた人に
「六波羅探題って書かれたTシャツが売られててー」という話をされて
そのロゴが思い浮かんだ瞬間に、”短大みたいやな”って思ったそうです。
そこから、
「六波羅探題は短期大学ではありません。」
「ちゃんとした知識を持とう。しっかり学べる電子辞書「ブレーン」」
という企画の頭から尻尾までがすべて出てきたそうです。
そんなTシャツニューロンをお持ちの田中幹さんに、
次週へのバトンをお渡しいたします。
ひらかたパークのクリエイティブ・ディレクターとして、
最近は岡田准一さんの情熱大陸にもご出演されていた幹さん。
ここのところ、ひらパーの企画は、ある特定の個室に入ると思いつくとのことで、
現在Tシャツニューロンは閉じているようです。
13年前の担当回では、
河西智彦さんから月曜日のタイトルを決められていたとお聞きし、
今回は、5日間それぞれに
必ず入れていただきたい単語を
お伝えすることになりました。
消しゴム
栃木
ブロッコリー
野良犬
勇敢さ
何卒よろしくお願いいたします!
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