リレーコラムについて

10年愛 その4

横山慶太

「どうも、お久しぶりです、高田さん」「うおおおぅぅ…、どうしたぁぇぃ…?」「最近どうすか?」「どおおうぅっておめえぇ…相変わらぁずぅ…仕事ぉ…してえるるぅよぅ…」「おめえぇこそうぅ…、どうなんでぇ…」「どうもこうも、しょぼしょぼやってますよ」「あ~ん?!!!しょぼぉうぅ、しょぼぉうぅ、なのかぁよぅ…?」「そうすよ、だって昔、高田さんに、使ってくださいって電話したら、『ばがやろぉうぅ…!!!おぉれぇわぁおめぇ…、外わぁ使わねえぇんだよぅ…全部うぅ…、中でやるんだぁようぅ…!俺ってぇ…おめぇ…そういうぅ…男だろろぉうがよぉ…知ってんだぁろろろぉうぅ…?!!』って無下に断ったじゃないすか」「ばがやろぉうぅ…!俺わぁ…おめえぇ…そんぬわぁ…ひでぇいいかたぁ…しねえだぁろうぅ…?!!」「まあ、ちょっと誇張しましたけど」「そうだろろおぉぉうぅ…?でえぇ…、なんだぁ…今日わぁ…どぅしたぁぇぃ…?」「いやあ、先日、黒澤仁から10年ぶりにメールが来たと思ったら…」「おおおおぅぅ…!くろぉさわぁ…じんかぁ…、ぬわっはっはっはっ…、なぁつかぁしぃねぇ…」「リレーコラムやれっつーんすよ」「ぬわっはっはっはっはっ…、ふざぁけんぬわぁよぅっ…!!!俺にぃ…つなぁごうとすんじゃぁねぇえ…!!おおれれぇわぁよぅ…おめぇ…、この前やったんだようぅぉおお!!!」「そう言うと思いましたよ」「だろろおぉぉうぅ…?他にぃ…誰かぁいねぇのかようぅぅ…?」「いやあ、昔苦労してた頃、一緒にくさい飯食ったヤツらに電話してんすけど…」「いんじゃぁねぇかぁようぅ…」「みんな断るんすよ…」「ぬわっはっはっ…もっとぉ…おめぇ…つなぁがりぃ…あんだろうぅようぅ…?はくぅほうどぅのぉの知り合いぃとかぁ…ようぅ…」「だって高田さん同様、福島さんも八幡さんも、一切仕事くれないすから。つながり希薄なんすよ~。年賀状はくれますけど」「ぬわっはっはっ…おめぇもぅ…こぐぅすぅりぃ…みてぇにようぅ、もっとぉようぅ…うまくぅやれよおぉぅ…」「まあいいんすけどね」「ぬわぁんだぁようぅ…いいぃのぉかぁようぅ…」「話を元に戻しますが、リレーコラムやってっつって、電話したヤツらにどんどん断られていく様を、コラムに書いてんすよ」「ぬわっはっはっ…、するってぇとぉ…俺とのやりぃとりぃもぉぅようぅ…書かれれれぇんだなぁ…?」「そうすね」「んじゃぁようぅ…ネタぁ…提供ぉぅしたってぇことでぇ…」「はい~ありがとうございました。んじゃ、また電話しますよ。スタッフ誰も見つかんなかったら、使ってください~」「ぬおおぉぉうぅ…、むわたぁなぁ…そのうちぃ…飲みにぃ行こうぅぜぇ…」「はい~!じゃまた~!」

 

北海道の小さな広告制作会社でキャリアをスタートさせた、

男の中の男、高田伸敏。

 

雪深い長万部で、藁帽子と、もんぺと、かんじきという

雪ん子スタイルに身を包み、一軒一軒、民家の戸をたたいては、

デザイン年鑑を売り歩いた苦悩の時代から35年。

 

大東急エージェンシーの大エグゼクティブクリエイティブディレクターにまで、

登りつめた今でも、熱く優しい気風は、変わらない。

 

思えば、駆け出しの頃、「あきらめない心」を教えてくれたのは、高田さんだった。

 

ありがとう、高田さん!仕事は全然くれないけど!

ありがとう、高田さん!リレーコラムは引き受けてくれないけど!

ありがとう、高田さん!小薬にはメッセージを送っても、俺には何もなしだけど!

 

とか、書いても書いても書いても書いても、問題は先送りされるばかり。

バトンを渡す相手は、まるで見つからず。

 

俺が嫌われているのか、TCCが嫌われているのか。

書くより、つなぐのが難しい、リレーコラム。

 

マジでどうしよう。そろそろ、心配になってきた。

 

マジでどうしよう。

 

石井さん、マジでどうしよう。

転職が決まったという噂の石井さん、マジでどうしよう。

有給消化中で時間がありあまっているという噂の石井さん、マジでどうしよう。

 

俺の悩みを解決してくれるのは、もう、石井克哉しかいない。

 

っつーことで、明日、電話する~!

NO
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