リレーコラムについて

母のひとりごと

高崎卓馬

あまり実家に帰れていなかった。
久しぶりだった。
右手に軽い怪我をした母が力が入らないといいながら包丁を握り、
久しぶりの息子に何かをつくる。
手伝おうとするといいから座っていなさいと言う。

ぼんやりと台所をみていると
母がずっと独り言を言っていることに気がついた。

その瞬間、
大切なものを自分が遠ざけてしまっていたような
そんな気持ちになって
自分たち家族がゆっくりどこかに押し流されていることに気がついて
ハラハラと泣いてしまった。

高崎卓馬の過去のコラム一覧

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5769 2024.10.01 再会の夜
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名前
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