本音の独立談 その1
こんにちは、
見市 沖(みいち おき)といいます。
今年の3月に19年勤めた電通を卒業して
クリエイティブディレクター/コピーライター/CMプランナーとして独立、
「本音」という会社をつくりました。
ひとつの信念、
「心を動かすものは誰かの本音から生まれる」を大切に、
広告の企画や事業づくりのお手伝いをしています。
応援するよ!一緒に仕事しよう!
と言ってくださる人の優しさの中で、生きています。
岩本さんから頂いたバトン、
どうしよう・・・と思っていたのですが、
今の自分だから書けることがあるかもと思い、
「会社をやめて、よく聞かれる質問シリーズ」
というテーマで書いてみます。
その1 「なんで会社やめたの?」
これ案外答えるのが難しいんです。
正直自分でもよくわからない、が本音です。
電通は心から好きな会社。
チャンスは沢山、待遇もいい、何より愛せる人ばかり。
なのになぜやめたのか?
ロジカルな理由はもちろんあります。
① 定年後も働き続けたいから、むしろ早いうちに外に出て、個人で関係性を築いておきたい。
② クリエイティブが経営に何をもたらせるのか? 自分も経営者になって、実感を持って考えたい。
③ どう稼ぐかと同じくらい、稼いだお金をどう使うか?投資のクリエイティビティを実践してみたい。
など、どれも考え抜いた答えなのですが、
生理的にこれ!という感覚ではないんです。
じゃあどう答えると生理的な納得感があるのか?というと
身も蓋もないのですが
「わからないから」が一番しっくり来ています。
会社員でいるほうがいいのか、
独立した方がいいのか、ぜんぜんわからない。
なら、やってみるしかないんじゃないか。
やった上で比べてみるしかないんじゃないか。
40歳を超えて、すこし「わかってきた」感のある会社員生活よりも
「わからない」に身を放り投げる40代の方が
自分の場合は、ちょっとだけワクワクが勝ってしまった。
そこから見える景色を見てみたいと思ってしまった。
それが僕の本音なのだと感じています。
書いていて、そうそう!これが自分の気持ち!と感じているのですが
冷静に考えると、「わからないからやってみたい!」
と飛び込んでしまう40代もどうなんだろうと思う自分もいます。
葛藤の中、がむしゃらに走っています。
余談ですが、企画もコピーも
なるべく「わからない」を大切にしています。
成功体験がある、わかるものを形にしても自分が楽しくない。
ゆえに、当然観る人も楽しくない。
わからないけれど、こっちの方角に、何かを感じる。
勇気を出して、暗い中をそっちに進んでみる。
すると、時々、パッと視界が開ける瞬間がある。
この開けた視界のことをアイデアと呼ぶのだと思います。
さらに、
わからないけれど何だろう
という好奇心のもと冒険している自分の感情が
表現にも自然と現れて、
観ている人にもワクワク感が伝播するのだとも思っています。
わかってる感がある。
だから、わからないほうへ行ってみる。
正解があるかはわからないけれど、
充実しているのは確かです。
本音の見市 沖でした。
もしよかったら、ホームページもご覧ください。
お仕事や雑談のお誘い、いつでもお待ちしています。
コラム、毎日書けるかはわかりませんが、がんばります。
5972 | 2025.10.06 | 本音の独立談 その1 |