リレーコラムについて

明日のトラノコ その3

山内弘基

「トラノコ」の名はトラネコから来ています。
ネコ溺愛夫婦ってこともあり、それっぽい名にしたかった。
そこで一文字だけ変えてトラノコと名付けました。
(最初の家族は茶トラ、今はキジトラを溺愛中)

初対面の仕事先でたまに名前の意味を聞かれます。
そんな時は瞳を潤ませややハスキーな声で、
「あなたのとっておきになりたくて」と答えます。
たいていはヘンタイ!って顔されますけど。

名刺は福岡が誇るデザイン界の名門「アンテナ」さん。
カッコイイとかカワイイとか名刺だけは褒められます。
名前も決まって、事務所も借りて、名刺も刷り上がる。
足りないものはといえば、なーんだ仕事だけかぁ。

ご祝儀なのか出だしはまずまず、でも長くは続きません。
すぐさま未曾有の不況(発注ゼロを私たちはこう呼ぶ)が、
「トラノコ」に正しくは私だけに襲いかかってきました。

実は妻は私より2年早くフリーを開始。
毎月決まったレギュラーをしっかり持っており、
「トラノコ」開業時はその稼ぎに支えられました。
ヒマ×ヒマ×ヒマ×ヒマ×ヒマ×ヒマ×ヒマ=ヒモ
対する私はヒマにヒマを重ねヒモ状態の毎日です。

「トラノコ」は成果主義。いや弱肉強食の世界と言っていい。
ヒマでヒモな人間が居続ける(表向きは代表なのに〜)には、
雑用すべて(いわゆるパシリ)をやるしかありません。

パシリ続ける「トラノコ」に明日はあるのか。

NO
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