太く長い人生
昼から休日出勤していて、フロアーには自分一人。
「なんでこんな働かなきゃなんねぇんだ、遊びてぇ!!」
ってやさぐれていた20代の頃の話です。
仕事の手を止め、ぼーっと考えにふけっていました。
「細く長い人生」とか、
その逆で「太く短い人生」とか言うけど
どっちもやだなぁ。人生一度きり。
「太く長い」欲張った人生がいいなぁ。
太く長い人生・・・
それってなんだろう?
パッと頭に浮かんだのは、
「思い出の多い人生」
でした。
晩年を迎えたとき、人に話せるエピソードが豊富な人生。
それが「太く長い人生」じゃないかと。
「いいじゃないか!」
すぐ、自分の人生の思い出はどんなものがあるのか考え始めると意外でした。
ネガなエピソードばかり。
もっと成功した話や幸せな話が出てくるのかと思いきや、
つらい、苦しい、痛い、そんな話ばかり。
(刺激が強いから記憶に定着しやすいのでしょうか。)
でもそんなネタこそ、時間がたつと笑い話に使っていたりします。
チャップリンの有名な言葉に
”Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot”
(人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である)
というのがありますが、まさにその通りでした。
言い換えると
”失敗やつらいことをたくさん経験し、長生きする。それが太く長い人生。”
そう考えると、いろいろラクになりそうだと思いました。
「仕事がつらくても、数年たったら笑い話だ」
「ケンカをしても、数年たったら笑い話だ」
「人にだまされても、数年たったら笑い話だ」
「女性にフラれても、数年たったら笑い話だ」
それからというもの、
「お前はこの仕事に全く向いていない」と上司に否定されても、
ディズニーランドの行列で恋人に平手打ちをくらっても、
恋人の浮気を友達づてに聞いても、
サッカーの試合中、誰との接触もなくアキレス腱を切っても、
気持ちがちょっと軽くなれたりします(笑)
今では感謝の気持ちでいっぱいです(涙)
失敗が待ち遠しくすらなってきます。
失敗、万歳!!