リレーコラムについて

南関米について

北川譲

実家は小規模ながら米を作っています。
私も小さい頃から田植えや稲刈りに駆り出されました。
コンバインを乗りこなす小学生でした。

うちの田んぼは数カ所に点在しているのですが、
親が言うには、田んぼによって米の味が違うのだそうです。
山手にある棚田でできる米が一番おいしいのだと。
その田んぼは狭くて形も歪で、決して耕作しやすいわけではないのですが、
おいしい米ができるから作り続けているそうです。
おいしい理由は、沢の水がいいから、だといいます。

実家に帰るたびに、水がうまいなあ、とつくづく感じます。
熊本は水の都と呼ばれるほど名水が多く湧き出ていますが、
南関の水はちょっとレベルが違うんじゃないか、と私は勝手に思っています。

南関の米はうまい、と近年評判になっているそうです。
ちらほら賞をとったりもしていて、「南関米」と銘打ってブランド化を図っています。
もちろん農家さんの努力もありますが、
やっぱり、水がおいしいから、というのが大きいと思います。

同じ南関米でも、実家で炊いたご飯と福岡で炊いたご飯では、味がまったく違います。
南関の水で炊いたご飯が圧倒的においしいです。

南関町の宝「南関米」を、どうぞよろしくお願いします。

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