リレーコラムについて

今月は眞木さんの

忽那治郎

梅雨ですね。

近所の紫陽花がキレイです。

今月は、眞木準さんの命日がきます。

6月22日。

早いもので、もう14年も経ちます。

 

 

僕は眞木さんに拾ってもらって、

コピーライターとして育ててもらい、

TCC新人賞を頂くことができました。

こうしてこのコラムを書いているのも、

眞木さんのおかげです。

 

拾ってもらうことになる年の春。

朝、通勤で都立大学の駅の階段を登ったとき、

一枚のポスターに足を止められました。

 

『きょ年の服では、恋もできない。』

 

そのポスターは、今も鮮やかに脳内に貼りついています。

 

 

数ヶ月後、

マキキ(眞木準企画室)に転職したことを、

飲み会で友人に報告する機会がありました。

「バーバリーの広告とかやってる人で…」

すると、ある女のコが、

 

「恋さえあれば、愛などいらない!」

 

と、間髪入れずそらんじ、

そのコピーがいかに響いたかキラキラと語るじゃないですか。

広告好きでもないコだったのに。

 

(コピーが届くとは、こういうことか)

 

そんなコピーをいつか書きたいと思って、

はや…何年だ?

 

 

あの頃は、スマホもSNSもなく。

ネットもまだまだ限られたもので。

いわゆるマスだけが、広告の舞台だったっけ。

 

眞木さん、

その後、SNSだデータサイエンスだと、

どんどんややこしくなってるんですよ、広告。

コピーもAIが書いちゃいそうな勢いなんですよ。

…なんてボヤいてちゃ、いけませんね笑。

 

コピーで心を掴む。

 

このシンプルな営みは

変わらないですもんね、

眞木さん。

NO
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