リレーコラムについて

マカロン

田村友洋

リレーコラムについて振り返ると、

自分は企画の話とか期待してたなぁと思ったので、

今日は最近思った企画について書いてみたいと思います。

 

僕は食べるのが好きで、自分で調べては色々なお店に行ったりします。

その度に感じるのは、料理ってめちゃめちゃクリエイティブだよなぁってこと。

 

食べて驚きを提供するってなかなかです。

素材と素材の組み合わせ。

食感と食感の組み合わせ。

真逆な味の組み合わせ。

などなど。

 

たまに料理の裏側を教えてもらうたび、

その視点はどこから生まれるのだろうと感心しきりです。

 

ちょっと前の日経にマカロンで有名なピエール・エルメさんの話がありました。

マカロンはもともと生地が主役で、その間にジャムやクリームを薄く挟むお菓子でした。

それをエルメさんが様々な食感の果実などを合わせてクリームを主役に、

見た目も華やかなケーキのようなお菓子へ昇華させたそうです。

 

エルメさんは、味や香り、食感などが単調にならないよう、

口に入れた瞬間から余韻に至るまで立体的かつ重層的になるよう工夫されていて、

それを「味のアーキテクチャー」と呼んでいました。

 

僕はこれが、コミュニケーションでも使える構造だなって思えたんです。

広告って「ワンメッセージに絞る」、「シンプルを目指す」って教えられてきたんですけど

例えばある施策が重層的な体験で構成されていて、

笑いあり、驚きあり、涙あり、学びあり、・・・なんて多彩な体験を通して

目標とする読後感や満足感を残していくなんてことも可能なんじゃないかなと。

 

「体験のアーキテクチャ」

「メッセージのアーキテクチャ」

 

とか企画の方に転用すると、なんか新しいアウトプットが生まれないかなぁなんて淡い期待を抱いています。

 

そんな企画を世に出すべく、日々美味しいご飯を食べて研鑽を積まなければと思いました。

 

田村友洋の過去のコラム一覧

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